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日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が12日、沖縄・名護キャンプでブルペン入り。新球の「スプリット」を試投した。オフに米大リーグのロイヤルズ・野茂英雄投手(39)から直々に握り方を教わったもので、さらに球種を増やす考えだ。
ダルビッシュの口から聞き慣れない球種が飛び出した。「スプリット!」フォークより浅い握りから放たれたボールは、直球に近いスピードで小さく落下した。エースが、また一つ“武器”を手にしようとしている。
メジャーのパイオニアから直伝された。ダルビッシュは今キャンプ前に吉井投手コーチを介し、野茂と対面。日米通算201勝の偉大なるフォークの使い手から、スプリットの手ほどきを受けた。この日に投げたのは2球のみだったため、本人は「ちょっと遊んでみただけです」と素っ気なかったが、厚沢投手コーチは「あいつは向上心の塊だから」と代弁した。
すでに落ちる球は、フォーク、チェンジアップなどを操る。それでも、吉井コーチは「登板日の調子によって使い分けられる」と球種を増やすメリットを強調。同コーチによれば、野茂は習得に2年を要したというが「彼は器用だから、もっと早くマスターできるのでは」と分析した。
キャンプ第3クール最終日のこの日は、今キャンプ最多にして、自己最多に並ぶ160球を投げ込んだ。宝刀のツーシームこそ封印したが、カーブ、スライダー、カットボールなどを惜しみなく披露。もはや“7色の変化球”では済まず、捕手役を務めた今成は「サインを出すのに、こっちが困りますよ」と苦笑した。完全無欠のエースの進化は止まらない。
◆ダルビッシュと変化球 もともと器用で、遊び感覚で球種を増やし、15歳までにカーブ、スライダー、シンカー、フォークを習得。東北高時代はナックル、チェンジアップ、カットボールを追加。プロ入り後は、一昨年後半からシンカーをやめ、ツーシームを操るようになった。また、千葉マリンでは逆風を利用して、シュートを投げることもある。
◆野茂とフォークボール 新日鉄堺時代、中川善弘監督の指導で習得した。2度のノーヒットノーラン達成試合を見ると、96年9月17日のロッキーズ戦は110球のうち47球がフォークで直球は63球。Rソックス移籍後、01年4月4日のオリオールズ戦も合計110球で、フォークは27球。カーブを10球、スライダーも1球使い、72球が直球だった。威力ある直球があってこそ、フォークが生きることを証明した。
参照元:スポーツ報知