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◆西武10―3中日(1日・西武ドーム) 西武打線が中田を完全攻略した。4回、1安打2四球でつかんだ満塁のチャンスに、中村が2点タイムリー。なおも2死二、三塁で細川が左越えに8号3ランだ。5月25日の阪神戦(甲子園)で投球を右手に当て、親指と人さし指の付け根付近を4針縫う故障を負った。その手負いの8番打者が、抜糸も済ませない手で中田の144キロの速球をスタンド上段まで運んだ。「あのカウント(0―2)だったので、あまり考えず割り切って振りました」と胸を張った。
5回は代わった川井に襲いかかった。中島、ブラゼルが連打、細川が中前に2点適時打で続き、1試合5打点の荒稼ぎだ。締めくくりは片岡。三塁手・デラロサの正面に打球と一緒にバットも飛ばした。バットをかわしたデラロサがボールも捕り損ね、左前適時打となって10点目。アーチ攻勢が得意の打線が、この試合は細川のアーチ以外はすべて単打。剛柔合わせる攻撃で、交流戦での対中日戦連敗を8で止めた。
4回は打者9人、5回は10人を繰り出す2度の猛打ショー。きっかけは4回の攻撃前に組んだ円陣にあった。打順がひと回りし、中田の配球、変化球の軌道がスコアラーから届いた情報通りであることを確認。大久保打撃コーチから、個々の打者が得意なゾーンの球に狙いを絞るよう指示が出た。5回にも円陣を組み、同コーチから「思い切っていこう!」とゲキが飛び、押せ押せムードが止まらなくなった。
チームはここまで3連敗の危機を6度もしのいできた。2連敗で迎えたこの試合も投打で圧倒。これで56試合戦い、いまだ3連敗なしだ。渡辺監督は「みんな(3連敗の危機を)分かっているから、止めようという気持ちが違った。その辺が強くなったね」と、20代の選手が多い若いチームが、少しずつ成長していることを実感していた。
参照元:スポーツ報知