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いよいよパ・リーグが開幕する。3連覇を目指す日本ハムは、ダルビッシュ有投手(21)がロッテ戦(札幌D)で2年連続の開幕マウンドに立つ。19日に本拠地で最終調整を行った右腕は、「開幕戦が特別な試合とは思えない」と断言。初体験だった昨年はズレータに同点満塁弾を浴びたが、この1年間で絶対的な自信を身につけたエースは、「梨田監督の最初の試合でもあるし、絶対に勝ちたい」と、プレッシャーをみじんも感じさせず言い切った。
この男が重圧を感じることはあるのだろうか。2008年のパ・リーグ開幕前日。「去年の試合前と変わらず、落ち着いて調整できてます。開幕戦が特別な試合とは思わない」ダルビッシュの落ち着きぶりは、この言葉に集約されていた。
初の開幕投手を任された昨年は、同じロッテを相手に完封ペースで進めながら、千葉マリン名物の風が強くなった6回、ズレータに同点満塁弾を浴びた。試合はそのまま降雨コールド引き分け。負けはしなかったが、絶望感にうちひしがれながら、球場を後にした。
あれから1年。ダルビッシュに「リベンジ」の意識はない。「ズレータが出てきても、普通にしか思わないでしょうね」グランドスラムを浴びた後は周囲に「あの1球が…」と悔やみ、0・003差で最優秀防御率をロッテ・成瀬に譲ったことも指摘し「あれがなければタイトルを取れていた」と漏らしたほどだった。だが、絶対的な自信を手に入れた今、嫌な過去を気にすることはなくなった。
ダルビッシュは試合によって価値に差をつけることを極端に嫌う。「僕はどの試合でも思い入れは一緒だし、違ってもいけないと思う。消化試合も五輪も同じですよ」日本代表の一員として、北京五輪の出場権を勝ち取った昨年12月3日のアジア予選・台湾戦でも、「特別に気合が入ったなんてことはない。ただ、周りの喜び方が普通じゃなかった」と冷静に自分を見つめていた。
2年連続の開幕マウンドには、出産間近の妻で女優のサエコ(21)、父・ファルサさん(47)も観戦予定。これについても「勝って家族を安心させたい? 1試合だけじゃどうしようもならない」と首を振った。
こだわりがなければ、余裕も生まれる。「ロッテ? 打線も守備もいいし、監督も素晴らしい。一番、楽しく試合ができる。開幕戦がロッテですごくうれしい」昨年クライマックスシリーズ第2ステージで激闘を演じた相手に敬意を払った。
梨田新監督の初采配に「絶対に勝ちたい」というエースだが、目標はあくまでリーグ3連覇。ダルビッシュにとって、開幕戦はその第一歩にしか過ぎない。
参照元:スポーツ報知