「単身赴任男」新田、開幕１軍で家族と再会！…ヤクルト

ヤクルトのドラフト５位ルーキー・新田玄気捕手（２６）が６日、埼玉・戸田市の選手寮に入寮した。昨年１月に結婚し、当初は家族で戸田市内のマンションに引っ越す予定だったが、野球に集中するため単身赴任を決意。大阪の実家で生活する知子夫人（３１）と、４月に誕生予定の第１子に開幕１軍を誓った。

　急な予定変更だった。新田が単身赴任を決めたのは１２月上旬。すでに、家族で移り住むマンションを手配した後だった。「１年目が勝負だと思っている。１年目の結果次第で、２年目、３年目が変わってくる。野球に１００％打ち込める環境が欲しかった」と契約を急きょキャンセル。最初は難色を示した知子夫人も、その強い決意に単身赴任を理解してくれた。

　目標は開幕１軍だ。今季の開幕は京セラＤでの阪神戦。夫人は大阪・八尾の実家で生活し、旧所属のパナソニックも大阪のチームとあって「開幕は何が何でも大阪に行きたい。会社の人も『行くから』と言ってくれている」と凱旋を誓った。

　プロの世界での目標は、大学（中大）の先輩にあたる巨人・阿部。「すごいのは打つ方でもクリーンアップを打ってて、両立できているところ。同じ世界に入ったから、最終的には追い抜けるようにやりたい」と意気込んだ。自慢の打撃と家族愛で、プロの壁を一気に乗り越える。

　◆新田　玄気（にった・げんき）１９８２年８月２２日、高松市生まれ。２６歳。高松商から中大、パナソニック（松下電器）を経て０８年ドラフト５位でヤクルトに入団。バッティングが魅力で、指名打者として０８年の社会人ベストナインに。１７２センチ、８０キロ。右投右打。

参照元：スポーツ報知