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◆巨人2―8広島(14日、東京ドーム) 前日13日に連敗地獄から抜け出した巨人が、大敗を喫した。中2日で先発した木佐貫が、またまた“一発病”で4回、広島に先制を許した。6回、古城の適時打で1点差に迫ったが、8回、小笠原、ホリンズの失策もあり、一挙6失点で勝負アリ。結局、広島のエース・黒田の前に6安打2点。通算100勝をプレゼントした。台風余波での雨にもかかわらず、東京ドームに足を運んだG党から、ため息がもれる試合内容だった。
白熱した投手戦が、一転して凡戦に様変わりした。1点ビハインドの8回。巨人がミスのオンパレードで失点を重ね、交流戦後、初の連勝が消えた。「ミスは野球につきもので、カバーしあうバランスがチーム力に変わる。しかし、きょうはもろくも点を取られたね」原監督は淡々と振り返ったが、「もろくも」のセリフに実感がこもっていた。
3番手の左腕・山口にスイッチしたこの回、1死から松本の三ゴロを小笠原がファンブルし、悪夢が始まった。栗原に左翼線タイムリー二塁打を浴び、失点に直結した。その後も2死一塁から4番手の西村がアレックスに右前安打を許し、ホリンズが三塁に悪送球。無駄な点を与えた。今度は一、二塁から、嶋の中前へのライナー性の当たりを、鈴木尚が目測を誤り、適時打とし、3安打2失策で3失点。倉にトドメの3ランを浴び、計6点の大量失点となった。
2点を追う6回の攻撃では、無死一塁から谷が送りバント、古城が適時打で1点差に詰め寄り、黒田に重圧をかけたはずだった。しかし、「魔の8回」で、反撃ムードは一気にしぼんだ。9回に小笠原が2戦連発の21号ソロを放ったが、時すでに遅し。相手のエースに6安打2点に抑えられ、100勝目を献上した。「あのひとつのプレーでいい試合を台なしにしてしまった。ピッチャーに申し訳ない。あしたからまたピッチャーを助けたい」ガッツは猛省しつつ、あすへの糧とすることを誓った。
8回1死一塁で栗原を迎えたシーンでは、右投手との交代も考えられた。原監督は「データを見てもらえば分かるけど、右対右の方が(栗原にとって分が)いいのでそのままいった」と続投を選択。これまで栗原は今季巨人の左腕に17の2、右腕に20の10だったが、結果は裏目に出た。責任を一身に背負った小笠原のセリフではないが、ひとつのミスで、すべての歯車が狂ったといっていい敗戦だった。
指揮官は「またあしたすぐにゲームが来る。気持ちを切り替えて戦います」と会見場の席を立った。前半戦は残り4試合。李と高橋由をけがで欠き、チーム状態がよくないだけに、踏ん張りどころだ。
巨人・原監督「ミスは野球に付きもので、カバーしあうバランスがチーム力に変わる。しかし、きょうはもろくも点を取られたね。木佐貫は(4回に)三振、三振ときて初球(アレックスに被弾)…。本人も納得いかないだろうね。あしたまたゲームは来る。切り替えて戦います」
参照元:スポーツ報知