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阪神は16日、中日からフリーエージェント(FA)宣言した福留孝介外野手(30)と大阪市内のホテルで第1回交渉を行い、4年総額20億円の条件提示を行った。11月中の決着を希望した阪神だが、福留サイドは12月中旬までの結論を先送りすることを明言。南信男球団社長(52)は、FA交渉と並行し、福留の争奪戦参戦で凍結していた、外国人野手の獲得を進める方針を打ち出した。猛虎が二股(ふたまた)交渉を余儀なくされた。
先の見えない交渉を進める中で、阪神が新たな戦略に打って出た。福留との交渉について連絡を受けた南球団社長は、率直な思いを口にした。「(結論は)12月中旬ぐらいまでかかるということです。それなら外国人選手の獲得と並行して、交渉を進めていかないといけない」と、外国人野手の獲得にも、本腰を入れる考えを明かした。
方針を転換せざるをえないほど、この日の話し合いの雲行きは怪しかった。沼沢球団本部長、黒田編成部長は午後4時から約1時間にわたり、福留、代理人の水戸弁護士と交渉の席についた。第1回交渉の約束は、14日の巨人に先を越されただけに、この日はライバル球団も行わなかった条件提示を行った。4年総額20億円の大型契約を持ち出したが、逆にけん制を受ける格好となった。
かねてから、阪神は11月中の決着を望んでいた。しかし、「そう簡単には決められない。12月までかかると思うので、ご了承ください」と福留側が要望。沼沢球団本部長も「とにかく待ちます。ただ、作戦をきっちり立てるしかない」と、補強戦略の見直しを認めるしかなかった。
新井、福留のダブル獲得を画策していた阪神は、外国人野手の補強を一時凍結していた。球団幹部は「FAが決着するまで、外国人野手に手を出さない」と明言し、クリーンアップ候補となる2選手が結論を下すまで、動向を見守る構えをみせていた。だが、福留がメジャー球団との交渉を望んでいることもあり、長期化は避けられない状況。阪神は福留の返答を待ちながら、助っ人大砲の絞り込みを進めていかざるをえなくなった。
「感謝の言葉はいただきましたが、感触は分からない。いろんな球団の話を聞かれるということでしたので…」前夜(15日)の新井との交渉で「勇気ある決断をした君が欲しい」と殺し文句を使った沼沢球団本部長も、この日ばかりは歯切れが悪かった。福留を口説き落とせるかどうかは、来季の布陣に大きく影響する。本命を追いかけるだけでなく、手厚い保険が必要な事態となった。
◆福留に熱視線を送るメジャー球団 どこよりも獲得に向けて熱心なのはカブス。ピネラ監督が福留を「『松井秀+イチロー』のような外野手」と高く評価している。左打ちの外野レギュラーだったJ・ジョーンズをタイガースに放出するなど、本気だ。獲得するために年俸1000万ドル(約11億1000万円)以上を用意するとも米各紙は報道した。カ軍を筆頭に、ボンズの抜けるジャイアンツやレンジャーズ、パドレスなどが触手を伸ばしそうだ。
参照元:スポーツ報知