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◆巨人8-9阪神(7日・東京ドーム) ひざを折りながら右手一本で振り抜いた。カウント2―1からの4球目、桧山は上原の126キロのフォークをバットの芯に乗せた。高く舞い上がった白球がオレンジ色に染まった右翼席最前列に吸い込まれていく。「競っていたので食らいつけば何とかなると思った」先頭の9回に飛び出した代打での3号ソロ。ピストル打線が、最後はマグナム砲で勝負を決めた。
チームカラーの表れた、対照的な熱戦だった。7発を放った巨人打線に対し、猛虎打線は8回まで単打のみの12本。「すごい試合で何と言ったらいいか分からないゲーム。長打が出てないと思っていたら、最後に出てくれた」と、岡田監督も土俵際で飛び出した決勝アーチに目を細めた。昨年9月以来の8連勝でチームは首位・巨人に0・5ゲーム差。きょう8日の直接対決を制すれば、一気に首位に躍り出る。
東京に足を運ぶ度に、桧山が楽しみにしているインタビューがある。インターネットのコラム連載のため、1992年の入団から16年に及ぶプロ野球人生を振り返る取材を受けている。「取材側の方の都合で東京に来た時に話をしているんだ。昔のことが懐かしくてね」ダメ虎が常勝軍団に変ぼうを遂げる間、チームを支えてきた。波乱万丈の日々を思い出しながら、明日への活力にしている。
5日の横浜戦(甲子園)後、自宅の玄関のドアに「1500試合出場おめでとう」と書かれた飾りがつけられていた。1つの区切りを乗り越え、この日が通算1501試合目の出場。愛する家族のためにも、まだまだフルスイングを続けるつもりだ。
代打本塁打は通算12発となり、八木(現野球評論家)の13発に続く球団2位に躍り出た。「僕にとってもチームにとっても大きなゲーム。首位とかは意識せずに、目の前の一戦、一戦を戦っていきたい」酸いも甘いも知り尽くした38歳が、逆転Vへのラストスパートを引っ張っていく。
参照元:スポーツ報知