スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
阪神・藤川球児投手(27)が12日、来オフにポスティングシステム(入札制度)で米大リーグに挑戦する意思を初めて表明した。この日、兵庫・西宮市の球団事務所での契約交渉で約2時間、南信男球団社長(52)と会談。「自分の気持ちにウソをつくことができない」とメジャー移籍を直談判。今オフは今回限りで要望を封印すると確約したが、球団側の回答は「NO」。それでも虎の誇る守護神は、来年以降もメジャー挑戦の夢を訴えていく。
神妙な面持ちで、藤川が秘めてきた思いを告白した。「メジャーリーグに挑戦したいと球団にお願いした。どうしても、自分の気持ちを抑えきれなくなった。ウソをつきたくなかった。気持ちだけは伝えないと、野球を続けていけないと思った」代理人の橋岡宏成弁護士とともに約2時間、来オフのポスティングによるメジャー移籍を、南球団社長にぶつけた。
球団からは「NO」と即答された。しかし、FA権取得までは4年以上を要する。「YES、NOの問題じゃなかった。ボクはお願いする立場なので…」今オフ、最初で最後のお願い。来シーズン中も、球団に重ねて要求することはないと確約した。そのため、初のセーブ王(46)を獲得した右腕は、1年後に再びポスティング移籍を訴えることになる。
昨年3月のWBCが転機だった。世界のパワーを肌で感じ、「(メジャーが)野球の頂点だと思った」。同期生の松坂(レッドソックス)が今季活躍したことで、「選手である間に何が残せるか」とメジャー挑戦の夢を強く描くようになった。
思いは一つだ。「自分のストレートを証明したい」自らの速球でメジャーの強打者を抑えることが実現すれば、「おこがましいんですけど、また、ここ(阪神)でやりたい気持ちはある」と、カムバックの青写真も描いている。極端に言えば、最短1年限定のメジャー挑戦が理想なのだ。
球団に思いを伝えたことで、心の整理はついた。「今まで以上に頑張りたい、タイガースで絶対に優勝したい、と真剣に思えた」ひとまず夢は封印した球児が、V奪回のために来季のマウンドに向かう。
参照元:スポーツ報知