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◆巨人紅白戦 白組7-4紅組(15日・サンマリン宮崎) 巨人・矢野謙次外野手(27)が15日、A班(主力・ベテラン)、B班(若手)混合の紅白戦で“チーム第1号”となる左越え満塁本塁打を放った。昨年5月31日のソフトバンク戦(東京ドーム)で放った代打満塁逆転アーチをほうふつとさせる一撃で猛烈アピール。亀井義行外野手(25)も2本の二塁打で存在感を示した。ラミレスの加入で昨年以上に外野の定位置争いは激化しているが、若武者たちはそれを刺激にレベルアップして、逆転の開幕スタメンを狙う。
バットを空高く放り上げた。手応えはあった。矢野は必死でボールの行方を追った。「ちょっと詰まったけど、うまく押し込めました」フルスイングから放たれた白球は、風にも乗り、左翼席前列に飛び込んだ。今年の“チーム第1号”は豪快なグランドスラム。着弾点を確認した背番号48は、とびっきりの笑顔を見せた。
勝負強さは健在だった。3点を追う3回2死満塁。制球の定まらない深沢の内角直球を捕らえた。「うまく回れました」キャンプではギリギリまでボールを引きつけて、軸をぶらさずに回転させる打撃を心掛けてきた。絶好のチャンスで成果が出た。昨年5月31日のソフトバンク戦で放った、球団20年ぶりとなる代打満塁逆転弾を思い起こさせる一撃だった。
激しい外野手の定位置争いで強烈にアピールした。現状では実績のあるラミレス、谷、高橋由の3人が抜きん出ている。ほかにも、清水、亀井、鈴木尚とライバルは多いが、チャンスはある。高橋由は昨季終盤に腰を痛め、谷もオフに右ひじを手術した。決してコンディションは万全とは言えない。夏には北京五輪も控えており、レギュラー奪取は可能だ。大型補強に腐るどころか、むしろ闘志に火が付いた。
オフの体づくりが形となって表れた。年末に3日間の“断食トレ”を敢行。水と専用ドリンク以外は口にせず体重を3キロ減らし、しっかりとした食生活で体をつくり直した。今キャンプでは通常950グラム前後のマスコットバットを1キロに増量。「それでも軽く振れる」とパワーアップと体のキレを実感している。
原監督は「矢野と亀井は、若手の中では頭一つ二つ抜きん出ている選手。レギュラーに最も近い」と説明。「2人にはレギュラーを脅かしてもらいたい」とさらなる奮起を期待した。「こうやってチーム内でアピールするのはいいことです」と指揮官。チーム力底上げのためにも、激しいレギュラー争いを望んでいる。
矢野は宮崎入りしていから、同じ言葉を繰り返した。「自分のできることをやるだけです」必ず結果は付いてくる。そう信じて、毎日フラフラになるまでバットを振り続ける。
◆矢野の満塁本塁打VTR 昨年5月31日のソフトバンク戦(東京ドーム)、内海が4回途中3失点で降板。0―3と敗色濃厚の7回1死満塁の好機に、矢野は代打・清水の代打として登場。カウント0―1から篠原が投じた真ん中高めの甘い直球を振り抜き、左翼席に飛び込む逆転のグランドスラムを放った。プロ初の満塁弾は、巨人では87年に原(現監督)が放って以来、20年ぶりの代打満塁アーチ。渡辺恒雄会長に「今日のホームランは1000万円以上の価値がある」と大絶賛された。
参照元:スポーツ報知