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◆巨人9―1阪神(6日・東京ドーム) 高々と右足を上げた後、一瞬、体が止まった。福原の甘く入ってきた115キロのカーブに、高橋由は完ぺきにタイミングを合わせた。「うまいことためて打てましたね。いいポイントで打てた」左足に体重を残したまま、バットを振り抜くと、右翼席上段まで鮮やかな放物線が描かれた。
一撃で流れを変えた。3回無死一塁から、木佐貫が送りバントを失敗。脇谷が二盗に成功し、何とか1死二塁としたが、ムードは沈んでいた。直後に生まれた先制3号2ラン。「そういうところで木佐貫をカバーできたのは良かった。その後、いいピッチングをしてくれたしね」と、さわやかに笑った。開幕から続いた悪夢も断ち切った。
天性の素質に努力を積み重ねてきた。ヨシノブならではの1本足打法に、オフのトレーニングが生んだ下半身の粘りが加わった。理想的な打撃で、通算250本塁打に到達。「うれしいですけど、目標にしていた数字ではないんで」と照れ笑いを浮かべた。8回には、4号ソロで1試合2発。「これでいい流れになってくれるといいんだけど」自身の記録より、チームの勝利につながったことがうれしかった。
背中でナインを引っ張る姿を、後輩たちも追いかけている。高橋由は試合前、手首を補助するため、幾重にもテーピングを巻く。「昔からやっているし、手首が弱いから」革手袋のすそからのぞく手首の白いテープは、若手のあこがれ。ファームでも試合前に「ヨシノブ巻きにしてください」と、トレーナー陣にお願いする選手が後を絶たない。
原監督も値千金の本塁打を「打線のつながりという部分で、いいきっかけになった」と称賛した。1年前、5年ぶりのリーグ優勝を果たした昨季の快進撃は、開幕戦の高橋由の先頭打者本塁打からスタートした。「やっとたくさん点を取れました。これからもこういう試合ができるように頑張ります」08年もヨシノブの快音を合図に、巻き返しが始まる。
◆G高橋由が通算250本塁打 巨人・高橋由外野手(33)が6日の対阪神3回戦(東京D)の3回、福原から右中間へ本塁打を放ち、通算250本塁打を達成した。プロ野球52人目。初本塁打は1998年4月7日の対広島1回戦(東京D)で、山内から記録している。
◆史上52人目 高橋由(巨)が通算250本塁打(52人目)。巨人では、王(868本)、長嶋(444本)、原(382本)、松井(332本)に次いで高橋由が5人目。1178試合目で250号は、1253試合目での長嶋より速いペースでの達成だ。
参照元:スポーツ報知