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レッドソックスの松坂大輔投手(27)が七色チェンジアップで、2年目の進化を見せる。26日、今キャンプ2度目のフリー打撃に登板。主力打者4人に40球を投げ、安打性の当たりを3本に抑えた。なかでも「良かった」と納得したのがチェンジアップ。昨季は「打たれた」と苦心したものの、改良を重ね、今季は左右の打者に5種類を投げ分ける考え。緩急で勝負する新しいスタイルを確立する。
主力打者ドリューのバットが、くるくる回った。外角への速球、内角へのチェンジアップとスライダーで、松坂は3連続空振りを奪った。オープン戦初登板となる29日のツインズ戦を控えた、フリー打撃での最終調整。事前に球種を知らされていなかったこともあり、世界一打線はタジタジだった。
「俺がまだ準備できていないのか、それともマツザカの球がすごく良かったのか、どちらかは分からない。でもバットに当たらなかったな」ドリューは苦笑いした。見守ったファーレル投手コーチは、2年目のキーワードを使って説明した。「球がいいから打者が振り遅れていた。特に速球の制球が良かった。あとは今季これからもっと使っていこうと思っているチェンジアップを、さらに磨いていくことだ」。
ブルペンでの投球練習から、チェンジアップを多投していた。「去年は右打者に打たれることが、けっこう多かった。僕の中では使いたくないボールだったんですけど、(今年は)使えるボールにしたい」昨年と同じでは通用しない。松坂はチェンジアップの改良に2年目の進化を求めた。
「今日は3パターン投げた」というチェンジアップは、実は5パターンの変化を用意している。昨年打たれるたびに「これならどうか」と改良を重ねた結果、5種類に増えた。「どれも左右両打者に使える」が、打者や試合の状況に応じて投げ分ければ、5種類以上の効果を生むはずだ。
西武時代は速球とスライダー中心の組み立てで、通算108勝を稼いだ。メジャーでは横より縦の変化球が有効だと気づき、さらに「緩急をつけられるように」とチェンジアップの効果的な活用を考えている。「まだそんなに手応えはない」七色の魔球は、これから輝きを増す。
◆松坂と変化球 大小2種類のスライダーにチェンジアップ、ツーシーム、カーブ、カットボールが主な球種。ひじへの負担を考え、フォークボールは西武時代後半から使用を制限。メジャー移籍後も試したが、、滑りやすいメジャー球では抜けることが多く、昨シーズン終盤からチェンジアップを多投した。今キャンプでは、試合で球数を減らすため、ゴロを打たせるツーシームの精度も上げている。
参照元:スポーツ報知