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◆練習試合 日本ハム7―3ヤクルト=特別ルール=(27日・名護) 怪物が“自身初”の屈辱にまみれた。日本ハム・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=が27日、ヤクルトとの練習試合(名護)に「6番・一塁」で先発出場。適時打1本こそ放ったが、それ以外の4打席はすべて三振。「1試合4三振? 記憶にないッス」とうなだれ、試合後は45分間の特打に臨んだ。また、先発したダルビッシュ有投手(21)は、中田のタイムリーエラーなどで足を引っ張られながらも、4回を2失点。試している新フォームに手応えをつかんだ。
何度も天を仰ぎ、悔しさから奥歯をかみしめた。「記憶にないッス」という“自身初”の1試合4三振に加え、タイムリーエラー。攻守に精彩を欠いた中田は「余計なことを考えてしまっている」と首をひねった。
怪物が迷っている。実戦は通算11試合目を迎え、投手の攻め方は一変した。「当たり前の話だけど、最近は真っすぐで勝負してくる投手が少なくなった」もはや狙い球が直球だけでは通用しない。変化球も意識させられたことで、積極性を失った。
この日の5打席は、すべて初球を見送った。象徴的なのは、9回の最終打席。五十嵐を相手に、カウント0―1から真ん中寄りの直球を2球続けて手が出ず、最後は高めのつり球を空振りした。「今は色々と考えちゃって、ど真ん中も見逃しちゃってますね」プロの球威、キレだけでなく、配球面でも中田は翻弄(ほんろう)されてしまっている。
一塁の守備でも、ダルビッシュの足を引っ張った。3回2死満塁からガイエルの一、二塁間へのゴロをはじくタイムリーエラー。梨田監督はエースの登板日は投手戦を想定し、すでに怪物の三塁起用を見送る方針を固めているだけに、安全策として構えた一塁でのミスは痛恨だった。
1本の適時打以外は、見せ場なし。それでも、失策については「(ダルビッシュに)『すいませんでした』とは謝りましたけど、それでゴチャゴチャ言う小さい人じゃない」と気にする様子はない。また、試合後は指揮官から「間を作れ」と助言を受けながら、45分間の特打に臨み145スイングで26本のサク越え。確かな手応えを取り戻した怪物は「たくさん三振して、たくさん学ぶこともある。(3月1日からの)オープン戦では、それをぶつけていきたい」と前を向いた。失敗を糧に、中田翔ははい上がる。
参照元:スポーツ報知