スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
アスレチックスとの日本開幕戦シリーズ(25、26日=東京D)に臨むレッドソックスの松坂大輔投手(27)ら選手と首脳陣が21日未明、チャーター機で羽田空港に到着した。出発前には渡航ボーナスを巡って日本行きのボイコット騒動が起き、ブルージェイズ戦に登板予定だった松坂が急きょマイナーの試合で投げるドタバタもあった。しかし、直前で事態は収拾し、2年目右腕の開幕戦先発が実現する。一方のアスレチックスも20日夜、成田空港に到着。21日は両軍とも東京Dで練習する。
凱旋に向け、移動用バッグを抱えて球場入りした松坂を待っていたのは、「日本行きのキャンセルも辞さない」という選手ミーティングだった。
午前8時半。練習開始前からロッカー内はヒートアップしていた。オフだった前日、今回の日本行きで支給される渡航ボーナスをめぐる問題が発覚。選手に対しては4万ドル(約392万円)が出るが、監督を始め、コーチ、球団スタッフには出ないことが明らかになり、レ軍選手たちはこの日になって、大リーグ機構側へ抗議。「野球はみんなでやるもの。現状では、8人に払って1人に払わないのと同じ」ユーキリス選手会長が中心となり、大リーグ機構の回答次第で、ブ軍戦と、その後の日本行きをボイコットすることを決めた。
最初の回答期限だった午前11時45分にも“合意”には至らず。午後零時5分開始予定で全米生中継が決まっていたブ軍戦の開始遅延が決まった。ボイコットによる試合中止の可能性を考慮した首脳陣は、調整が必要な松坂を確実に投げさせるために、約3キロ離れたマイナー施設に移動させ、試合(午後1時開始、3A・ツインズ戦)に登板させることを決めた。
開幕投手という大役を務める松坂にとって、最終調整のマウンド。対戦相手が急に変更されたが、「これがアメリカ。僕はあまりビックリしないんです」とケロッとしたもの。球数も少なくテンポよく抑え、予定より1イニング多い6回を投げて3安打8奪三振。失点はソロ本塁打による1点だけだった。「まんべんなく球種を投げ、それぞれ制球も悪くない」
結局、双方が条件面で歩み寄り、収束。ブ軍戦は約1時間遅れで始まり、日本へ予定通り行くことが決定。午後5時前、チームはパトカーの先導で空港に向かった。
第2子が無事に生まれ、安心して日本に行けると思っていたら、突然の騒動。それでも松坂は「去年ならあと10日は残ってるキャンプ。今年は短かったけど、その間で自分のやることは出来ました」と言いきった。背番号18は満を持して東京ドームのマウンドへ上がる。
◆松坂疲れなし笑顔の帰国 ○…レ軍ナインは21日午前零時15分、チャーター機で羽田空港に到着した。シカゴを経由した約17時間のフライトにも、松坂に疲れた様子はなく、報道陣からの「お子さんの誕生おめでとうごさいます」という問い掛けに「ありがとうございます」と笑顔で応じていた。対照的に岡島は長旅の疲れからか、無言でバスに乗り込んだ。
参照元:スポーツ報知