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◆楽天8-3広島(31日・Kスタ宮城) 楽天が冷たい雨を吹き飛ばす快勝劇で、貯金を球団史上最多の4に増やした。エース岩隈久志投手(27)は、悪コンディションをものともしない安定した投球で7回を2失点。ハーラーダービートップを守る8勝目をマークした。チームは4月に続き、5月も12勝11敗と月間勝ち越し。6月も梅雨知らずの快進撃を目指す。
雨の日も風の日も、調子がいい日も悪い日も、任されたマウンドを守り抜くのがエースの仕事だ。打線の援護を背に、7回を6安打2失点にまとめて8勝目を挙げた岩隈は「しっかりゲームをつくれてよかった」と、笑顔をみせた。
開幕から2か月。初めて中7日の間隔を空けたとはいえ「疲れ気味で、絶好調ではない」という右腕。さらに、朝から冷たい雨が降り続く最悪のコンディション。1回表のマウンドに上がると、足元はすでにグチャグチャだった。
「腕が振れず、コントロールもつかなくて」この回だけで27球を費やした。それでも、3番・アレックスのヒット性の打球が走者に当たる幸運にも恵まれ、無失点でしのぐと、その裏に打線が爆発。同じ悪条件に苦しむ広島・高橋から、いきなり4点を奪った。
最高の援護射撃に「2回からはスイッチを切り替えた」と、細かい制球よりも、低めにボールを集めることを最優先。6点リードの5回に「気が緩んで」2点を失ったが、悠々と7回を投げ切ってリリーフ陣にバトンを渡した。
野村監督も「悪いなりにまとめるあたりが『エースの品格』だな」と、自らの最新著書のタイトルを、ちゃっかりPRしながら褒めたたえた111球。打のヒーロー・フェルナンデスと、お立ち台で歓喜の「イヌワシポーズ」を決めたエースは、チーム新記録の貯金4に「もっともっと、たくさんつくりたい」とキッパリ。早くもあと2つに迫った楽天移籍後初の2ケタ勝利は「普通にやれば大丈夫でしょう」と、もはや眼中にない。チームの優勝戦線生き残りへ、「これからも投げる試合は全部、勝ちます!」と、雨空へ高らかに声を張り上げた。
参照元:スポーツ報知