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セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ開幕戦、18日の中日戦(東京ドーム)に先発する巨人・内海哲也投手(25)が17日、「初回から飛ばす」と完投無視の全力投球を誓った。今季、レギュラーシーズン14勝のうち、4勝1敗と相性抜群の落合竜を初戦で粉砕。チームに勢いをつけて、短期決戦を制するつもりだ。

 時間がたつにつれて、内海の顔が真っ赤になっていった。大一番を翌日に控え、緊張は最高潮に達していた。「とにかく初回からガンガン飛ばしていきますよ。うちは後ろにいいピッチャーがたくさんいますから」余力を残す必要はない―そう言わんばかりの口調だった。

 次がない短期決戦だからこその考えだった。「完投? いや、それよりもいけるところまで飛ばしていきたい。相手より先に点を取られたくない」最低でも打順ひと回りまでは後、先考えずに腕を振る覚悟だ。中日打線に「今日の内海は打てない」と思わせて、まずは先勝を狙う。2戦目以降、チームに弾みをつけるためにも、先発投手は完投をあえて封印し、リードを守って、鉄壁のリリーフ陣につなぐつもりだ。

 相性は抜群だが、決して油断はしない。今季、中日戦に6試合先発して4勝1敗、防御率は3・29。「自分ではそんなに良くないと思ってる。中日はウッズだけじゃなくて、全員が打ってくるイメージがあるし、全員に気をつけないといけない」と言い、チームが苦しめられた4番・ウッズだけではなく、全員をぬかりなくマーク。阪神とのCS第1ステージでは1、2番の井端、荒木を入れ替え、さらに3番・森野、5番・中村紀と打順を組み替えたが「どうなっても、打ってくることに間違いはない」と厳しい表情を崩さなかった。

 5年ぶりの優勝を果たし、今度はチャンピオンとして落合竜を迎え撃つ。「いやいや、僕は挑戦者の気持ちで戦います」ペナントレースとCSは別。おごりも、気負いもない。巨人のエースは、平常心で日本一への階段を駆け上がる。

参照元:スポーツ報知

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