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日本ハムの高校生ドラフト1巡目ルーキー・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=の開幕1軍が事実上内定した。チームは29日に沖縄・名護キャンプを打ち上げるが、サバイバルを勝ち抜いた中田はここまでフル参戦。すでに現在の1軍野手のメンバー全員が開幕ベンチ入りできる人数に絞られており、怪物の第一目標に当確ランプがともった。この後は、開幕スタメン、クリーンアップ入りを目指す戦いに臨む。
中田が第一関門を突破した。1軍の出場登録メンバーは28人で、ベンチ入りは25人。3月20日の開幕戦について、厚沢投手コーチは「投手は(先発する)ダルビッシュとブルペンの7人になると思う」と発言。グリン、武田勝ら他の先発陣は、それぞれの登板日に合わせて登録する予定で、2008年の第1戦は8投手だけをベンチ入りさせる方針を打ち出した。
これにより、野手は20選手の登録が可能。日本ハム・キャンプは野手21人でスタートしたが、現在は捕手4人を含む18人に絞り込まれている。数字上で中田はもう開幕1軍に当確ランプをともしたことになる。また、梨田監督は「(シーズンで登録する)捕手は2、3人にするつもり」と開幕までに捕手は最低1人をふるい落とす見通しを示した。野手17人に名を連ねる中田は、ベンチ入りが決定的となった。
中田は今キャンプで連日、メディアに大きく取り上げられたその人気だけでなく、2本塁打と結果も残した。その間、同じ右打者の陽、金子洋らはファームへ降格させられるなど、サバイバルを勝ち抜いた。2選手は3月中旬に関東圏で行われるオープン戦で1軍に合流。チャンスは与えられることになっているが、首脳陣は中田の圧倒的な潜在能力を高く評価。故障さえなければ、中田の開幕1軍は疑いようがない。
そして、ここからが本当の勝負だ。すでに指揮官は「スタメンを外れたら代打とか、何らかの形で試合に参加させる」と3月1日からのオープン戦全11試合の出場を明言。史上12人目の高卒新人による開幕スタメン、同じく2人目のクリーンアップ入りへの助走路は敷かれている。
中田はこの日、フリー打撃で糸井の放ったサク越えがカメラマンを直撃し、軽傷を負わせたことを知ると「僕のだったら死んでましたね」と舌も滑らかで、余裕すら感じさせた。天真爛漫(らんまん)な18歳が、夢のステージへひた走る。
◆大社オーナー“王様化”要求 ○…日本ハムの大社啓二オーナー(52)が中田に“王様化”を求めた。「今のスポーツ界は王子様ブームだが、彼は王子様じゃなく王様。今は王様の修業中だ。勝負に厳しく、ファンに優しい人であってほしい」と力説。「ハンカチ王子」こと早大の斎藤佑樹、「ハニカミ王子」ことゴルフの石川遼らを超える存在に成長することを期待した。総帥の発言を伝え聞いた“キング”中田は「王様ッスか? 目指します!」と気合十分だった。
参照元:スポーツ報知