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日本ハムの高校生ドラフト1巡目ルーキー・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=が4日、本拠地・札幌ドームで初練習を行った。一般公開され、フリー打撃では41スイング中5本のサク越えを放ち、地元ファンの喝采(かっさい)を浴びた。また、中田は練習中から高さが最大68メートルの天井を気にしながら「思い切り打ったら、当たりそうッスね」と同球場初となる規格外の認定ホームランに意欲をみせた。
施設見学のために訪れた昨年12月9日以来の札幌ドーム。中田は広大な空間を見渡し「すごく広い。びっくりしました」と改めて胸を高鳴らせた。今回は制服姿ではなく、練習着を身にまといグラウンドへ。打って、守って、走って、球場の感触を確かめた。
この日の全体練習は一般公開され、4660人が駆けつけた。本拠地で初めて地元ファンにお披露目となった中田は「たくさんの人が声をかけてくれたけど、その人たちのためにもやっていかなきゃいけない」と気を引き締め、同時に闘争本能が目を覚ました。
ティー打撃中のこと。スイングを繰り返しながら、中田は何度も天井を指さし「あそこにぶつけたことがある人っているんすか?」と関係者に質問した。これまで西武・カブレラ(現オリックス)一人しかいないことを知り「ほ~」とうなずくと、続けて「思い切り振ったら、当たりそうッスね」と言ってのけた。
両翼100メートル、中堅122メートルと屈指の大きさを誇る札幌ドームの天井の高さは最大68メートル。この数字にも「そんなもんッスか」と平然。天井を狙うかのように大胆なアッパースイングを見せる一幕もあった。過去にドーム球場でプレーした経験はない。だからこそ「天井弾」という新たな興味をかき立てられた。
もちろんハードルは高い。カブレラは01年に続き、04年には3連戦で4度も当てたことがあるが、いずれも認定本塁打ゾーンの手前でインプレーとなった。球場関係者は「本塁打になるには(飛距離は)180メートルくらいは必要。現実的には難しいのでは」と分析。だが、大阪桐蔭時代に170メートル弾を記録した中田なら「当たりそう」の言葉を信じたくなる。
この日のフリー打撃は、りきみから41スイング中5発に終わった。会見では「天井? 別に狙わないですよ」と興味を隠しながらも「ファンの人たちに喜んでもらえてナンボ。サク越えで喜んでもらえるならうれしい」と一発へのこだわりをのぞかせた。中田の最大の魅力は何と言っても「飛距離」。札幌ドーム初の天井直撃本塁打が実現すれば、最高のファンサービスとなるはずだ。
◆札幌ドームの認定本塁打 04年1月8日の規則委員会で、札幌ドームのグラウンドルールを変更した。それまでは「打球がフェア地域、ファウル地域の区別なく、プレーイングフィールド上の天井(スピーカーを含む)に触れた場合は、ボールインプレーで、地上に落ちる前に野手が捕球すればアウトとなる(後略)」としていた。これにヒルマン監督の意向などから「打球が外野フェア地域天井の2列目(札幌ドーム天井はパネル状に仕切られる形態)から後方に当たった場合は本塁打とする」と付け加えた。過去に同球場で認定本塁打は出ていない。
◆卓球接戦制す「ダルさん弱い」
○…中田は練習前、札幌ドームのロッカールームでダルビッシュと卓球で対決。10―9で接戦を制し、「ダルさんは弱いッスね。小谷野さんや飯山さんはうまかったけど」と笑った。また、練習では苦手の守備で手応えをつかんだ様子。人工芝で球がイレギュラーする不安がなくなり、「それが一番ッス。常にグラブが出せますので」とうなずいていた。
参照元:スポーツ報知