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2月28日に肝臓がんのために死去した元中日、ロッテ内野手・江藤慎一さん(享年70歳)の通夜が4日、東京・品川区の桐ケ谷斎場で、しめやかに営まれた。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(72)=報知新聞社客員=ら故人とゆかりのあった約300人が参列し、別れを惜しんだ。
最高のライバルとの別れに、ミスターも思わず感極まった。江藤さんの中日時代のユニホームやセ、パ両リーグで首位打者に輝いた際のペナントが飾られた祭壇の前に立つと、長嶋さんは遺影を万感の思いで見つめた。焼香に向かう瞬間、思わずまなじりに左手をやった。浮かんだ涙をぬぐったようにも見えた。
「元気な姿を遠くから見ていたから、惜しい。惜しいよねえ。まだ10年(生きて)欲しいよねえ。涙に近いものが出てしまいましたね。非常に残念です」同じ右打ちの4番打者で、首位打者などのタイトルを争った好敵手。豪快で昔かたぎなところが、好きだった。突然の別れに、悲しみを募らせた。
ミスターだけじゃない。この日は昭和の球界を彩ったサムライたちが集結し、故人の冥福を祈った。実弟の省三さん(野球評論家)は「長嶋さんを始め、みんなが来てくれて、最高ですよ。思い出してくれて、喜んでいると思います」と感無量の表情を浮かべた。“闘将江藤”は、人々の記憶の中で、これからも永遠に生き続ける。
◆江夏さん「もっと一緒に」 ○…寝たきりで闘病中の江藤さんに、球界関係者ではただ一人面会した“弟分”の元阪神投手・江夏豊さん(59、野球評論家)は「お見舞いに行った時も、容体は良くなかったんだけど、しっかり手を握り返してくれた。オレの思いも伝わったんじゃないかなと思う」と声を振り絞った。「相談に行くと上辺だけじゃなく、真剣に考えてくれた。もっともっと一緒にいたかった」寂しげに語り、故人を悼んだ。
◆主な参列者 長嶋茂雄(巨人軍終身名誉監督)、堀内恒夫(元巨人監督)、権藤博(元横浜監督)、近藤昭仁(元ロッテ監督)、大沢啓二(元日本ハム監督)、杉下茂(元中日監督)、大島康徳(元日本ハム監督)、山下大輔(元横浜監督)、江夏豊、柴田勲、福本豊、衣笠祥雄、張本勲、村上雅則、駒田徳広(いずれも野球評論家)、石井琢朗(横浜内野手)=順不同、敬称略=
参照元:スポーツ報知