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怪物に緊急メスが入る。日本ハム・梨田昌孝監督(54)は22日、不振にあえぐ中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=に対し、早ければ23日から本格的な打撃指導を開始する方針を固めた。中田は最近3試合で9打席連続無安打中と絶不調。打撃について、キャンプ初日から放任主義を貫いてきた指揮官は「そろそろ口出ししていく」と方針転換を明言した。悩めるルーキーに夜間練習を中心に徹底指導を施し、復活への手助けをする考えだ。
苦悩する怪物の姿を見て、梨田監督は腹を決めた。フリー打撃中のケージ裏。アンバランスな中田のフォームが、指揮官に打撃指導の解禁を決断させた。「そろそろ口出ししていこうと思う。打撃コーチが(欠点を)指摘していく段階に入る」キャンプインから22日。放任主義に終止符を打ち、打撃矯正に着手する。
調子は悪化の一途をたどっていた。目まぐるしくフォームを変えながら、3試合で9打席連続凡退。この日の打撃練習でも構えを変更した。グリップの位置を上げ、バットのヘッドを投手寄りに傾けたが、藤井らに対し計37スイングでサク越えは3本。梨田監督は「キャンプ序盤の軸がブレないボディーターンができていない」と顔をしかめた。
まずは着眼点の誤りを正す。平野打撃コーチは「直すべきはそこ(構え)ではない。バランスが崩れていることが原因。いい時は石井浩郎に似ていた」と説明。ここ数日、先輩選手からの助言に耳を傾けていた中田は「コーチに言ってもらえば自分のためになる。自分の考えと重ねていきたい」と指導解禁を歓迎した。
打撃に悩みは深いが、着実に成長した点もある。三塁の守備では湯もみ型付けした柔らかい新グラブに好感触を得ている。「守備、走塁は違ってきたね」と梨田監督。覇気のなかった21日のSK戦から一転、練習中は明るい声を張り上げた。
この日朝には、帽子のひさしの裏に「全力プレー 野球人」と書き込んだ。「高校じゃ“オレよりすごいやつおんのか”と思っていた。ガッツ、勢いがあったッス」負けん気と必死さを取り戻すための原点回帰だ。守備、走塁、精神力に確かな成長を見せている中田。豪快な打棒の復活がかなえば、怪物はこれからも怪物らしくあり続ける。
◆漫画でお先に開幕スタメン 来月発売「ドカベン」 ○…中田が3月13日発売の週刊少年チャンピオン(秋田書店)の人気漫画「ドカベン スーパースターズ編」に、開幕スタメンで登場する。この日は同社編集部から重さ6・3キロの特大弁当「ドカベン」の差し入れを受けた。漫画では目標の開幕スタメンを勝ち取った中田は「感激です」と笑顔。「体形はガッチリ系で描いてほしい」と注文まで出していた。
参照元:スポーツ報知