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◆楽天3―2ロッテ(2日・長崎) 楽天の大学・社会人ドラフト1巡目、長谷部康平投手(22)=愛知工大=がオープン戦初登板を5回1安打無失点と好投し、開幕ローテーション入りをいきなり手中にした。右打者を9人並べたロッテ打線を相手に、宝刀のチェンジアップで5奪三振もマーク。ノムさんは「新人王、狙ってもらいましょう」と話し、マー君に続く楽天から2年連続の新人王を期待した。
軽快だった。173センチの長谷部が、マウンドで躍るように投げ込んだ。指先から離れたボールは、右打者が9人ずらりと並んだロッテ打線のバットをあざ笑うように空振りさせた。5回2死から今江を二飛に抑え、涼しい顔で引き揚げた左腕。5回をわずか1安打。無失点のオープン戦初登板で、早くも開幕ローテを引き寄せた。
最大の武器、チェンジアップが光った。1回1死、堀から奪った三振を手始めに、ウイニングショットで5奪三振。右打者の外角に落ちるタイプと、真っすぐ落ちるタイプを使い分けている長谷部は「あとはリリースで強弱をつけたり工夫しています」と、投げ方によっては“無限”のチェンジアップを操る。まさに本領発揮だった。
「きょうはからだ全体を使って、思い通りに投げられました。(ロッテの)成瀬よりはスピード出ていましたよね」この日MAX137キロながら、体感速度は表示をはるかに上回るキレを見せて堂々の“プロ初勝利”。課題だった体重移動を修正するため、バランストレーニングを積んでこの日に臨んでいた。4回を無安打に抑えたヤクルトとの練習試合(2月25日)を含めれば9回1安打無失点。「完封じゃないですか」と笑った。
野村監督もルーキーの投球に白旗だ。キャンプ中に「新人王を狙う」と公言した長谷部を「うぬぼれるな、1軍が先だ!」と一喝。実戦で好投が続いても合格手形を与えなかったが、この日は違った。「お灸(きゅう)を据えてやろうと思ってたけど、褒めざるを得ないよ。新人王狙うと言ってるぐらいだからね…」ノムさんは、昨年アマから唯一、日本代表に選ばれた左腕の才能を認めた。
前日は、連絡を取り合う間柄のソフトバンク・大場が好投。「あいつの電話、長いんですよ」と冗談を飛ばすが、負けたくない気持ちは常に心の中にある。この日、各スポーツ紙の紙面には大場が大きく掲載されていた。「大場より、大きくお願いします」小さな体に込めた負けん気も、長谷部の取り柄だ。
参照元:スポーツ報知