スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆イースタン教育リーグ 湘南4―3巨人(2日・ベイスターズ) 巨人・内海哲也投手(25)が2年連続開幕投手へ名乗りを上げた。2日、イースタン教育リーグの湘南シーレックス戦(ベイスターズ球場)に先発し、2回を無失点。右脇腹痛による出遅れを感じさせず、直球は最高144キロをマーク。現時点ではエース上原が、開幕戦となる3月28日のヤクルト戦(神宮)先発の有力候補とされるが、原監督は横一線を強調。この日のオープン戦、ソフトバンク戦(福岡ヤフー)で3回を1失点にまとめた昨年の最多勝グライシンガー、最優秀防御率の高橋尚を含めた空前のサバイバルレースが始まった。
表情から不安が消えていた。「ボールにバラつきはあったけど、投げられたので気持ち良かったです。今できることをぶつけてきました」2月1日に痛めた右脇腹痛も全く問題ない。全力で左腕を振れることのできたうれしさだけが、こみ上げてきた。
大入りとなったベイスターズ球場。大きな拍手に迎えられ、内海が復帰戦のマウンドに立った。先頭の西崎をチェンジアップで空振り三振で斬ると、2死後、下園には内角を厳しく攻めた。遊撃後方へポテンヒットを許したが、直球はこの日、最速となる144キロを計測した。
2回に無死二塁のピンチを背負っても、全く動じない。「きょうはすべての球種を試してみた」という余裕も見せながら、後続を簡単に打ち取った。2回で計3個の三振はすべてチェンジアップで奪った。「他の球種の精度をもっと上げないとね。直球でもスライダーでも三振を取れるようにしないと」と課題を挙げた後、2年連続の開幕投手へ向け「みんなと争えるような存在にならないとね」と控えめながらも、3月28日のヤクルト戦で神宮球場のマウンドへ上がる意欲をのぞかせた。
左腕の“復活ショー”は早速、博多にいる原監督のもとへ届いた。ソフトバンクとのオープン戦を終えた指揮官は「順調で良かった」と、胸をなで下ろした。同時にそれは、開幕投手争いがスタートしたことも意味している。
2度目の指揮を執ることになった06年、そして昨年は年明けとともに「俺の中では(開幕投手は)決まっている」と繰り返した。頭の中には最多勝を2度マークした上原しかいなかった。しかし、下半身の状態が思わしくない上原に代わって、昨季の開幕投手を務めた内海が14勝を挙げ、最多奪三振のタイトルを取ったことで、指揮官の心境は変わった。昨年末から「開幕投手は白紙」と明言を避けるようになった。そのうれしい悩みはこの日でさらに増したことになる。
グライシンガーが、ソフトバンクとのオープン戦(福岡ヤフードーム)で3回1失点と上々の出来。1日のソフトバンク戦では、00年から7年連続開幕投手を務めた最有力候補の上原が3回3安打2失点で、6奪三振と順調さをアピールした。昨年、防御率のタイトルを取った高橋尚も含めた4人で開幕の座を争うことになった。
「これから2回、3回と投げて、判断材料にしていきたい」と原監督は直前まで状態をチェックした上で最終結論を出すつもりだ。いずれもタイトルホルダーという近年にない超ハイレベルな開幕争いの“号砲”が鳴った。
参照元:スポーツ報知