相川に背番２を用意…ヤクルト決定

　横浜からＦＡ宣言し、メジャー移籍を希望していた相川亮二捕手（３２）がヤクルト入りすることが１４日、分かった。自主トレ先の米ハワイから帰国する１５日に球団側に入団の意向を伝え、早ければ、１６日にもヤクルト・相川が誕生する。

　高田ヤクルトに、待望の正捕手候補が加入する。相川はこれまで、国内球団で唯一、獲得に名乗りを上げていたヤクルト側に再三、交渉開始の延長を申し入れ、メジャー行きの道を模索し続けてきたが、この日までにオファーは届いてない模様。返答期限となる１５日を前に、ヤクルト入りを決断したとみられる。

　昨季５位のヤクルトは、“ポスト古田”不在に苦しみ続け、スタメンは最多の福川でも７９試合止まり。引退した小野を含め、５選手が１軍マスクをかぶるなど、扇の要を固定できずにいた。相川がＦＡ宣言すると、これまでＦＡ市場に乗り出したことのない球団が、真っ先に参戦。メジャー移籍を熱望する本人の意向を最大限尊重し、ひたすら待ち続けてきた。

　球団幹部は「明日（１５日）、返事をもらえることになっている」と話すにとどまったが、すでに背番号２を用意。好条件の提示も示唆しており、アテネ五輪、第１回ＷＢＣで日の丸を背負った好捕手を、三顧の礼を尽くして迎え入れる。

　◆相川　亮二（あいかわ・りょうじ）１９７６年７月１１日、千葉・市川市生まれ。３２歳。東京学館高から９４年ドラフト５位で横浜に入団。０４年から正捕手となり、同年のアテネ五輪、０６年のＷＢＣで日本代表に選ばれた。通算８３８試合で打率２割５分９厘、３９本塁打、２３１打点。１８２センチ、８２キロ。右投右打。独身。昨季年俸は１億円。

参照元：スポーツ報知