涌井決意の「ノースリー」開幕＆ＷＢＣ連覇へ３つの決断

西武・涌井秀章投手（２２）が２３日、来年３月のＷＢＣ、そして、チームの開幕投手死守のため“３ない”を決意した。今オフ、徹底的に体をいじめ抜き、充実した施設面の有効活用を継続し、さらには体の痛んだ部分を治療して、万全な態勢で新年に臨むことを誓った。

　前日（２２日）、ハワイＶ旅行から帰国したばかり。この日は午前中から埼玉・所沢市内の室内練習場でウエートトレを中心に２時間、汗を流した。遊びはもう終わり、と精力的に動き、来年を最高の一年にするために３つの決断を下した。

　〈１〉合同自主トレしない　今年は埼玉・秩父市内のゴルフ場で同僚の藤原、田中と合同トレを行ったが「来年は単独です」と周りを気にせず、自らを追い込むために１人でのトレーニングを選択した。場所については関東近郊を計画中で「まだ未定」と言う。１月初旬からキャンプイン直前まで、長期に及ぶ可能性もある。

　〈２〉退寮しない　今オフ中に若獅子寮を出ることも検討したが「（物件を）探す時間がないし、次のオフですかね」と説明。Ｖ旅行などで時間がなかったのは事実だが、練習場、ウエートルーム、そして、第二球場が目の前にある寮に拠点を置くことで、練習環境が整い、また、住み慣れた場所で安定した生活を送ることもできる。

　〈３〉奥歯も痛まない　今シーズン中から北海道遠征の際、札幌市内にいる「名医の歯科医」（涌井）から、奥歯の虫歯治療を受けている。この日、練習を終えると、２泊３日の予定で札幌に飛んだ。完ぺきな治療を受け、体調面も万全にするつもりだ。

　来季から背番号が１８に変更することが決まったばかり。身も心も万全にして、ＷＢＣ連覇、そして、２年連続の開幕投手も手にしてみせる。

　◆松坂背番に「気合」　
○…西武はこの日、３選手の背番号変更を発表した。１６から１８になる涌井は「先輩である松坂さんの背番号をつけることになり、気合が入ります」と気を引き締めた。６１から１６になる石井一は「来年もしっかり頑張ります」と話し、あこがれの城島（マリナーズ）と同じ２を背負う銀仁朗は「球団にお願いした。城島さんの成績に追いつくように努力します」と誓った。

　◆涌井の自主トレ
▽０５年オフ　母校・横浜高のグラウンドで、先輩・松坂（Ｒソックス）と２時間練習。
▽０６年オフ　前年同様、横浜高グラウンドで自主トレ。１月下旬には埼玉・秩父市内のゴルフ場で単独トレ。
▽０７年オフ　年明けの０８年１月１１日に横浜高グラウンドで本格始動。同２３日から５日間、秩父市内のゴルフ場で同僚・藤原、田中と合同トレ。

参照元：スポーツ報知