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◆北京五輪 野球 ▽3位決定戦 米国8―4日本(23日・五カ松球場) 星野JAPANが3位決定戦で米国に敗れ、2大会連続の銅メダルを逃した。メダルを持ち帰れないのは2000年のシドニー大会以来で、全員プロ選手で臨んでからは初めて。荒木、青木の本塁打で3回表までに4―1とリードしながら、先発の和田がその裏に3ランを浴びて同点。2番手の川上が5回に4点を失い、逆転負け。8回にはエースのダルビッシュを投入したが、反撃にはつながらなかった。日本は有終の美を飾れず、野球は12年のロンドン五輪で実施競技から外れる。
時間が止まったかのように、どの選手も動かない。ハイタッチを繰り返す米国ナインをぼう然と見つめていると、星野監督がグラウンドに背を向け、ロッカーへ消えた。ベンチ横にファンが掲げた「日の丸」のはためく音が、寂しげに響いた。
金メダルに続いて銅メダルも逃した。プロ・アマで戦った00年のシドニー大会以来、8年ぶりの屈辱。プロ最高の24人で編成したが歯が立たず、準決勝と3位決定戦を連敗した。「申し訳ない。ただ、そのひと言。結果だから、そのまま受け止めないと仕方がない。私に力がなかった。選手は必死にやってくれた」星野監督が頭を下げた。
最後まで一つのミスで戦況が暗転した。青木の3ランが飛び出した直後の3回。先頭のバーデンのフライをG・G・佐藤が落球。2失策した準決勝と同様、このミスがまた失点を呼ぶ。四球をはさんで1死一、二塁。ブラウンに甘いスライダーを左中間席へ運ばれ、同点とされた。
先発の和田が嘆いた。「味方のミスを取り返そうと思ったが…」天国から一瞬で地獄に突き落とされた一塁ベンチは2死後、ラポータに中前安打され、慌てて川上にスイッチ。いったん危機を脱したが、9試合のうち5試合に登板した右腕に余力はなかった。5回、1本塁打を含む3長打で決定的な4点を奪われた。「せっかく2アウトまでいったのに、踏ん張り切れなかった」とうつむいた。
準決勝では抑えが炎上し、この日は先発と中継ぎが火に油を注いだ。「試合では力以前のものがあった。今日が最たるもの。プロの選手がかわいそう。すべての面でね。言い訳じゃなく、声を大にして言いたい」審判によって大幅に違うストライクゾーンに闘将は目をつり上げたが、熟考の末に選んだ24人が、本来の力を出し切れなかったのも事実だ。
大野投手コーチは「先発と抑えの割り当てを間違えたというのはある。こちらの人選として、リリーフ専用の投手がいればよかった」と敗因を挙げた。川上や田中のように、先発が中継ぎを兼務する戦略に無理があったことを認めた。
「野球がなくなれば、日本がつぶれるんだ」北京を最後に競技種目から外れる野球が、もう一度スポットライトを浴びるように―。闘将はその思いで代表監督を引き受けた。「金メダルしかいらない」を合言葉に乗り込んだものの、誤算の連続だった。川崎、西岡の故障が悪化し、戦力が整わない。それでも手は打った。「準決勝を任せる」と公言していたダルビッシュに復調の兆しが見えないと判断し、準決勝の先発を杉内に変更した。中日、阪神の監督時代にエースの立場を尊重、不調でも大事な試合を任せてきた闘将が初めて見せた「非情」だった。勝利への執念を感じさせた采配だったが、韓国に逆転負け。金メダルへのライバルと位置づけたキューバ、米国、韓国から1勝もできず4位に終わった。
試合終了後、代表宿舎での全体ミーティング。全選手の前に立った星野監督は「こういう結果になったのは我々の責任。申し訳ない。胸を張って日本に帰ろう」と深々と頭を下げた。「こんなかわいいヤツはおらん」と苦楽をともにした24人へのけじめだった。真夏の北京に満開のサクラを咲かすこともできず、星野JAPANは24日に帰国する。「俺のリベンジか。もうないでしょう。オレの人生は俺で決めるわ」日の丸と歩んだ1年7か月。重荷の取れた背中が小さく映った。
参照元:スポーツ報知
時間が止まったかのように、どの選手も動かない。ハイタッチを繰り返す米国ナインをぼう然と見つめていると、星野監督がグラウンドに背を向け、ロッカーへ消えた。ベンチ横にファンが掲げた「日の丸」のはためく音が、寂しげに響いた。
金メダルに続いて銅メダルも逃した。プロ・アマで戦った00年のシドニー大会以来、8年ぶりの屈辱。プロ最高の24人で編成したが歯が立たず、準決勝と3位決定戦を連敗した。「申し訳ない。ただ、そのひと言。結果だから、そのまま受け止めないと仕方がない。私に力がなかった。選手は必死にやってくれた」星野監督が頭を下げた。
最後まで一つのミスで戦況が暗転した。青木の3ランが飛び出した直後の3回。先頭のバーデンのフライをG・G・佐藤が落球。2失策した準決勝と同様、このミスがまた失点を呼ぶ。四球をはさんで1死一、二塁。ブラウンに甘いスライダーを左中間席へ運ばれ、同点とされた。
先発の和田が嘆いた。「味方のミスを取り返そうと思ったが…」天国から一瞬で地獄に突き落とされた一塁ベンチは2死後、ラポータに中前安打され、慌てて川上にスイッチ。いったん危機を脱したが、9試合のうち5試合に登板した右腕に余力はなかった。5回、1本塁打を含む3長打で決定的な4点を奪われた。「せっかく2アウトまでいったのに、踏ん張り切れなかった」とうつむいた。
準決勝では抑えが炎上し、この日は先発と中継ぎが火に油を注いだ。「試合では力以前のものがあった。今日が最たるもの。プロの選手がかわいそう。すべての面でね。言い訳じゃなく、声を大にして言いたい」審判によって大幅に違うストライクゾーンに闘将は目をつり上げたが、熟考の末に選んだ24人が、本来の力を出し切れなかったのも事実だ。
大野投手コーチは「先発と抑えの割り当てを間違えたというのはある。こちらの人選として、リリーフ専用の投手がいればよかった」と敗因を挙げた。川上や田中のように、先発が中継ぎを兼務する戦略に無理があったことを認めた。
「野球がなくなれば、日本がつぶれるんだ」北京を最後に競技種目から外れる野球が、もう一度スポットライトを浴びるように―。闘将はその思いで代表監督を引き受けた。「金メダルしかいらない」を合言葉に乗り込んだものの、誤算の連続だった。川崎、西岡の故障が悪化し、戦力が整わない。それでも手は打った。「準決勝を任せる」と公言していたダルビッシュに復調の兆しが見えないと判断し、準決勝の先発を杉内に変更した。中日、阪神の監督時代にエースの立場を尊重、不調でも大事な試合を任せてきた闘将が初めて見せた「非情」だった。勝利への執念を感じさせた采配だったが、韓国に逆転負け。金メダルへのライバルと位置づけたキューバ、米国、韓国から1勝もできず4位に終わった。
試合終了後、代表宿舎での全体ミーティング。全選手の前に立った星野監督は「こういう結果になったのは我々の責任。申し訳ない。胸を張って日本に帰ろう」と深々と頭を下げた。「こんなかわいいヤツはおらん」と苦楽をともにした24人へのけじめだった。真夏の北京に満開のサクラを咲かすこともできず、星野JAPANは24日に帰国する。「俺のリベンジか。もうないでしょう。オレの人生は俺で決めるわ」日の丸と歩んだ1年7か月。重荷の取れた背中が小さく映った。
参照元:スポーツ報知
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