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広島・新井貴浩内野手(30)が8日、フリーエージェント(FA)権の申請書類を広島市内の球団事務所に提出。会見では号泣しながらも、権利を行使する意向を表明した。“宣言残留”の可能性は否定し、移籍は確実。入団が決定的となっている阪神・宮崎恒彰オーナー(64)はこの日、交渉可能な14日まで静観を強調しながらも、歓迎の意向をみせた。また、獲得へ興味を示していたソフトバンクは、一転トーンダウンした。
何度も言葉につまった。目を真っ赤にして会見場に姿を見せると「本…本日、新井貴浩は、FA権を行使する書類を、球団のほうに提出させていただきました」と、苦渋の表情で、カープとの“決別”を宣言した。
後ろ髪を引かれる思いだった。生まれ育った広島。9年間所属したチームを去る決意を表明し「つらいです」と繰り返した。「カープのユニホームを着られなくなることが、寂しい」と言い終わると、両目からの涙がほおを伝い、次から次へ下唇に流れ込んだ。
「環境を変え、野球人として、前に進みたかった」決め手は向上心。新しい、より厳しい環境に身を置きたかった。「しびれるような舞台に立ちたい」と、これまでに繰り返してきた優勝争いへの渇望が、チーム愛、地元への愛着を、わずかに上回った。
FA宣言したうえでの残留が、球団からは認められている。だが「退団は確定的? 球団にはそう伝えてある」と、改めて明言した。気持ちの中で、退路はすでに断っている。
14日に他球団との交渉が解禁され、2005年の本塁打王(43本)、06、07年と連続100打点をマークした大砲が、新たな戦いの場を模索する。「他球団との交渉? 今はそこまで想像できない」と強調したが、実力を高く評価している阪神入りは時間の問題だ。
「常に必死で、全力で戦えるような野球ができればいいなと思います」球団はかわるが、これまで守ってきた全力プレーは、移籍先にも持って行く。
参照元:スポーツ報知