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◆巨人4―8阪神(6日・東京ドーム) 猛虎の勢いにのみ込まれ、借金生活からの脱出は果たせなかった。同点で迎えた4回、先発の高橋尚が4安打を集められ、あっさり降板。代わった西村健も投手のアッチソンにタイムリーを浴び、味方の適失まで加わり、打者10人の攻撃で大量5失点。その裏、ゴンザレスの2号2ランで反撃したが、7回にダメを押され、阪神に球団通算4500勝を献上。連勝は3で止まり、4月26日の阪神戦(甲子園)に続き、勝率5割を懸けた試合を落とした。
目が力を失った。怒りと悔しさを通り越した。交代を告げられた高橋尚は、あきらめにも似た表情でベンチへ引き揚げた。「点を取ってもらった後に、簡単に先頭を出して、二、三塁にされて…。いつもと変わらない。代えられてもしょうがないよね」敗戦後、感情を抑えながらも、淡々と自分を責めた。
言葉通りの悪夢は4回に起こった。同点に追いついた直後に、ヒサノリがつかまった。新井、金本の連打で無死二、三塁とされると、今岡の中犠飛でまず1点。さらに連打を浴びたところで、原監督がベンチを飛び出した。「見ての通り。もう少し投げてもらいたかった」早めの継投を決断し、西村健を送り出したが、猛虎打線の勢いを止められなかった。この回、5点を奪われ、試合の主導権を握られた。
調子は悪くなかった。キレの良い直球がコーナーに決まり、スライダーも鋭く曲がった。ただ、決め球のシンカーだけが落ちなかった。「落ちきらなかったり、高めに浮いちゃったりしたね」感覚がしっくりこず、前回登板後からブルペンやキャッチボールで握りを変えるなど重点的に修正を図ったが、間に合わなかった。虎ナインにシンカーを見極められ、単調になったところを狙われた。
今季最短の3回1/3を6安打5失点KO。昨季の最優秀防御率投手が、またも早々に姿を消した。4回裏の攻撃前、巨人ベンチ前に円陣が組まれた。みんな必死だった。直後にゴンザレスの2ランなどで3点を返した。だが、終盤はあと1本が出ず、リリーフ陣にかわされた。逆に7回、開幕から9試合連続無失点中だった藤田が、ダメ押しの2点を奪われた。首位を走る阪神との勢いの差を見せつけられた。
連勝は3で止まり、勝率5割への到達に再び失敗した。「それぐらいは知ってるよ、オレも」と、指揮官が苦笑いを浮かべた。今季初の先発野手全員安打と打線は復調気配だが、波に乗りきれない。まだ5月なのか、それとも、もう5月なのか。シーズン144分の33試合が終了した。
巨人・原監督「(高橋尚は)見ての通りです。もう少しできる投手ですね。もう少し投げてもらいたい。打線?活気が出てきたね」
参照元:スポーツ報知