野球の最新ニュースをあなたにお届けします。
スポンサードリンク
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆第90回全国高校野球選手権記念大会最終日 ▽決勝 常葉学園菊川0―17大阪桐蔭(18日・甲子園) 大阪桐蔭(北大阪)が常葉学園菊川(静岡)を圧倒。初出場優勝した1991年以来、17年ぶり2度目の全国制覇を果たした。初回、奥村翔馬右翼手(3年)の満塁本塁打で先制。7回には萩原圭悟一塁手(3年)の3試合連続本塁打など毎回の21安打をマーク。守ってはエース・福島由登投手(3年)が5安打完封と投打に圧倒した。萩原は今大会15打点で1大会個人最多打点記録を更新。決勝戦としては最多タイとなる17得点を挙げるなど、90回記念大会を記録ずくめで締めくくった。
一塁の萩原のミットに福島由からの送球が収まったのを合図に、大阪桐蔭ナインがマウンドに駆け寄った。全員が人さし指を天に向かって突き上げ、歓喜の雄たけびを上げた。17年ぶりの日本一は、格別の味だった。
記録ずくめの豪打で頂点に立った。初回の奥村の満塁弾を合図に、決勝戦最多の21安打で決勝戦最多タイの17点を奪った。7回には4番・萩原が85年、PL学園・清原和博らに肩を並べる3試合連発となる2ラン。叩き出した15打点は1大会個人最多記録だ。「自分でもビックリ。清原さんと同じ記録というのはうれしいです」背番号3は顔をほころばせた。
4番でエースの中田翔(日本ハム)がいた昨年のチームと、何かにつけて比較された。その怪物の幻影に最も悩んだのが萩原だった。「(大阪)桐蔭の4番は、中田さんのように大きいのを打たなければいけない」こう考え、大振りが目立ち、打撃は崩れる一方だった。
4番の不振に引きずられたのか、昨秋の大阪大会準々決勝でPL学園に0―9と大敗。ショックで空中分解しそうになったチームをつなぎ留めたのが、森川真雄主将だった。「自分が自分が…じゃいけないんだ。一人一人がつなぐ野球を意識しよう」ミーティングで力説した。萩原も「変わらないといけない」と長打を捨て、逆方向への打撃を磨き続けた。
冬場の練習は再生のための試練だった。甲子園のアルプス席の傾斜より急な坂道を繰り返しダッシュした。練習時間は当然、長くなり、過酷さに音を上げる選手もいた。春季府大会でPL学園と再戦。今度は1―6の劣勢から逆転勝ちした。練習はウソをつかない。自信を取り戻した。一人一人が自分の役割に徹するという“中田世代”とは違うスタイルが確立した瞬間だった。
「打てない、と言われ続けたチームが、つないでつないで最後に総決算を出せた」西谷浩一監督(38)は震える声でこう言った。3年前は辻内(巨人)、平田(中日)に1年生の中田を擁して4強止まり。昨夏は府大会で敗退した。スター不在の雑草軍団。決して大きくはない個々の光が一つとなって、最高の輝きを放った。
【記録メモ】
◆満塁本塁打 大阪桐蔭・奥村翔馬が記録。今大会5本目で大会35本目。1大会5本は史上最多。決勝では3本目。
◆毎回安打 大阪桐蔭が記録。今大会16日目に浦添商が常葉学園菊川戦で記録して以来、61度目。決勝では3度目。
◆大会3本塁打 大阪桐蔭・奥村翔馬、萩原圭悟がそれぞれ3号をマーク。1大会3本塁打以上は今夏の横浜・筒香嘉智に続く20、21人目(21、22度目)。
◆大会通算16安打 大阪桐蔭・浅村栄斗が大会通算16安打。86年松山商・水口栄二の19に次ぎ2位タイ。また、浅村は今大会4度目の1試合3安打以上も記録。85年の宇部商・佐藤勝実以来2人目。
◆チーム最多安打 大阪桐蔭は今大会通算99安打。00年智弁和歌山の100に次いで2位。
参照元:スポーツ報知
一塁の萩原のミットに福島由からの送球が収まったのを合図に、大阪桐蔭ナインがマウンドに駆け寄った。全員が人さし指を天に向かって突き上げ、歓喜の雄たけびを上げた。17年ぶりの日本一は、格別の味だった。
記録ずくめの豪打で頂点に立った。初回の奥村の満塁弾を合図に、決勝戦最多の21安打で決勝戦最多タイの17点を奪った。7回には4番・萩原が85年、PL学園・清原和博らに肩を並べる3試合連発となる2ラン。叩き出した15打点は1大会個人最多記録だ。「自分でもビックリ。清原さんと同じ記録というのはうれしいです」背番号3は顔をほころばせた。
4番でエースの中田翔(日本ハム)がいた昨年のチームと、何かにつけて比較された。その怪物の幻影に最も悩んだのが萩原だった。「(大阪)桐蔭の4番は、中田さんのように大きいのを打たなければいけない」こう考え、大振りが目立ち、打撃は崩れる一方だった。
4番の不振に引きずられたのか、昨秋の大阪大会準々決勝でPL学園に0―9と大敗。ショックで空中分解しそうになったチームをつなぎ留めたのが、森川真雄主将だった。「自分が自分が…じゃいけないんだ。一人一人がつなぐ野球を意識しよう」ミーティングで力説した。萩原も「変わらないといけない」と長打を捨て、逆方向への打撃を磨き続けた。
冬場の練習は再生のための試練だった。甲子園のアルプス席の傾斜より急な坂道を繰り返しダッシュした。練習時間は当然、長くなり、過酷さに音を上げる選手もいた。春季府大会でPL学園と再戦。今度は1―6の劣勢から逆転勝ちした。練習はウソをつかない。自信を取り戻した。一人一人が自分の役割に徹するという“中田世代”とは違うスタイルが確立した瞬間だった。
「打てない、と言われ続けたチームが、つないでつないで最後に総決算を出せた」西谷浩一監督(38)は震える声でこう言った。3年前は辻内(巨人)、平田(中日)に1年生の中田を擁して4強止まり。昨夏は府大会で敗退した。スター不在の雑草軍団。決して大きくはない個々の光が一つとなって、最高の輝きを放った。
【記録メモ】
◆満塁本塁打 大阪桐蔭・奥村翔馬が記録。今大会5本目で大会35本目。1大会5本は史上最多。決勝では3本目。
◆毎回安打 大阪桐蔭が記録。今大会16日目に浦添商が常葉学園菊川戦で記録して以来、61度目。決勝では3度目。
◆大会3本塁打 大阪桐蔭・奥村翔馬、萩原圭悟がそれぞれ3号をマーク。1大会3本塁打以上は今夏の横浜・筒香嘉智に続く20、21人目(21、22度目)。
◆大会通算16安打 大阪桐蔭・浅村栄斗が大会通算16安打。86年松山商・水口栄二の19に次ぎ2位タイ。また、浅村は今大会4度目の1試合3安打以上も記録。85年の宇部商・佐藤勝実以来2人目。
◆チーム最多安打 大阪桐蔭は今大会通算99安打。00年智弁和歌山の100に次いで2位。
参照元:スポーツ報知
PR
この記事にコメントする