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充実した表情だった。練習後、東京ドームの通路で原監督が報道陣に囲まれた。「雨も関係なく、東京ドームで、思った通りのスケジュールで調整ができた。あすからまた、カッカしながら戦っていきます」と大声で意気込んだ。栄光のゴールが目前に迫り、指揮官のテンションも高まった。
練習前、右中間付近で大きな円陣を組んだ。原監督が、9月26日の中日戦での殊勲者である脇谷、李、高橋由、野間口、上原の5選手に監督賞を手渡すと、無人のドームに大きな拍手がわき起こった。「さあ、気合入れていこう!」という指揮官の号令とともに、最後の調整が始まった。
運命の2試合を前にしたこの日、投手陣では3日に登板予定の高橋尚がブルペンに入った以外は、ランニングなどの調整、打撃陣はフリー打撃やバント練習に汗を流した。「いかにいいコンディションで試合に臨むか」と原監督は試合のない5日間をどう過ごすかに重点を置いていたが、約2時間の練習を終え、万全の状態に仕上がった。
2日のヤクルト戦の相手先発は、左腕の石川と予想される。1~6番は不動のオーダーだが、7、8番にはゴンザレス、ホリンズの右打ち助っ人を配置し、左腕対策に重点を置く。投手陣は、内海が先発するが、展開次第で木佐貫、野間口、久保の先発右腕に、金刃、西村ら成長株の若手らをつぎ込む総動員態勢で最後のバトンを守護神・上原に渡す。
ナイターで中日が敗れたため、2日の試合に勝てば5年ぶり31度目のセ・リーグ制覇が決まる。ライバルのゲームをテレビ観戦した指揮官は、それでも気持ちを緩めることはなかった。「中日が負けようが勝とうが、ウチは2つとも勝つつもりで準備をしている。ひとつ勝てばいいと思うのは、あす勝った後、思えばいい。とにかく、あすから全力で戦うという以外にない」投打ともに全精力を傾け、一直線にゴールテープを切る。
参照元:スポーツ報知