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◆日本ハム3-4ヤクルト(5日・札幌ドーム) 怪物にとって、ほろ苦の“本拠地デビュー”となった。日本ハムの注目ルーキー・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭高=が5日、ヤクルトとのオープン戦に「5番・三塁」で出場。初の札幌ドームでのプレーだったが、4打席無安打2三振とブレーキ。それでも、苦手な守備を無難にこなし、ファンから声援を受けた。6日の同カードでは、同じルーキーのヤクルト・由規と対戦予定。剛球を打ち砕き、バットで地元ファンに雄姿を見せることができるか。
大きな期待は、落胆のため息に変わった。本拠地・札幌ドームでの“デビュー戦”。中田は持ち味を発揮できずに終わった。無安打2三振。いいところがなかった4打席を「どんどん振っていきたかったけど、手が出なかった」と悔やんだ。
慣れないドーム球場にナイター。「経験がないので、戸惑ったというか」2回先頭の第1打席は見逃し三振。広大な空間の中で積極性を失い、悪循環に陥った。「今日は1球1球を見てしまった。ボールを見た後に、後悔したことがかなり多かったッスね」
象徴的だったのは、8回先頭の第4打席。真ん中寄りの球を2つ見送って追い込まれると、結局は外角いっぱいの直球に空振り三振に倒れ、「甘いのを打ちにいかないと」と唇をかみしめた。
打撃は精彩を欠いた。それでも、ただでは転ばないのが怪物だ。梨田監督の「(左翼側の)ホームのお客さんに見やすいように」という粋な演出から実現したオープン戦初の三塁守備で魅せた。6回にはセーフティーバントを落ち着いて処理し、1死二、三塁からは二ゴロの後、三本間の挟殺プレーに参加。三塁走者をタッチアウトにすると、飛び出していた二塁走者を見て、すかさず判断良く二塁へ送球。再び挟殺プレーに持ち込み、ピンチを断った。
こだわりを持って臨んだ札幌ドーム初戦だった。初めて披露された打席へ向かう時のテーマ曲「ウィー・ウィル・ロック・ユー」(クイーン)は「拍手から入れてほしい」という中田の要望を反映し、手拍子と歌詞を同時に流す形で編集したオリジナルバージョン。「(応援歌として使用した)高校時代と一緒だし、懐かしい感じがした。あらためて良い曲だなと思った」また、スパイクもつま先部分に「翔」と刺しゅうされた新しいものを用意した。試合前には上半身裸のまま、ダルビッシュ、稲田らとロッカールームで卓球をする余裕を見せた。
6日はヤクルト・由規との対戦に注目が集まる。途中出場の可能性もあるが「積極的にいきたい。ヒット1本でいいから、ファンの前で打ちたいッス」と意気込んだ。怪物の痛快な逆襲を期待したい。
参照元:スポーツ報知