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巨人・上原浩治投手(32)が13日、今季の先発復帰へ向け、春季キャンプでの投げ込みに意欲を見せた。下半身の故障で出遅れた昨季の反省をふまえ、今オフのトレーニングは「質はそのままで量を減らす」としていたが、この日「投げ込みはやるよ」と宣言。例年通りキャンプ中に200球以上の投球練習でスタミナを鍛え上げ、エースが本来の姿を取り戻す。
深くかぶったニット帽からのぞく眼光は、鋭かった。身を刺すような冷たい風も関係ない。G球場で約80メートルのダッシュを繰り返し上原は「オレらは熱いよ」と汗をぬぐうと、続けて「(キャンプで)投げ込みはやるよ」と、宣言した。
心強い言葉だ。ストッパーに転向した昨季は12月の初旬まで、星野ジャパンの守護神としてフル回転した。疲労は大きかったが、年末には早くも始動。年始もほぼ休まずランニングで汗を流した。ただ、両足の故障で出遅れた昨季の反省から、G球場で西村と合同自主トレをスタートした7日は「質を落とさず量を減らす」と、ペースダウンを示唆していた。
しかし順調な調整ぶりが、キャンプでの投げ込みを予告させた。上原といえば実戦形式での投球を重視するため、1999年の入団以降3年間はキャンプであまりブルペン入りせず、遠投で肩をつくってきた。しかし、2002年に「生涯最高」という207球を投げてからは毎年2月10日前後に200球以上の投げ込み。唯一こだわる200投球回をクリアするためのスタミナを蓄えてきた。
両足を故障した昨オフは、開幕に間に合わせようとペースを上げ、3月11日に190球を投げ込んだが、同15日に左太ももを痛めて4月下旬まで復帰がずれ込んだ。今春キャンプで昨春の悪夢を振り払い、宣言通りの投げ込みを通過すれば、先発としての完全復活に大きく近づく。
07年は守護神として球団新記録の32セーブとフル回転した。何度となく修羅場をくぐり抜けた経験を生かして先発に戻る08年。エースが真っさらなマウンドに向かうまでのシナリオが完成しつつある。
◇上原の2007年キャンプ 1月上旬の自主トレ中に左ふくらはぎに張りを覚えたため、志願して2軍スタート。慎重に調整を続けたが2月11日に、右太ももを痛めてペースダウン。結局、キャンプ中に本格的な投球練習は行えなかった。東京に戻ってから同28日にG球場で初のブルペン入り。開幕復帰を目指したが3月15日の投球練習中に、今度は左太もも裏を痛めて出遅れた。開幕後は豊田の不調もあって、抑えに転向し、4月30日に1軍で実戦復帰してから、シーズン終了までフル回転した。
参照元:スポーツ報知