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◆日豪親善日本代表最終強化試合 日本代表6―0オーストラリア代表(22日・福岡ヤフードーム) 星野JAPANのストッパーは任せた! 2008年北京五輪出場を目指し、12月のアジア予選に臨む日本代表は、壮行試合でオーストラリアと対戦。9回から登板した巨人・上原が打者3人をピシャリ。完ぺきなピッチングで初登板を終えた。中日・岩瀬、阪神・藤川とのトリプルストッパーの中で、守護神の本命は上原。悲願の予選突破に向け、国際大会負け知らずの右腕が順調なスタートを切った。
まだ何かが足りない。日本代表の守護神として試合を締めた上原は、浮かない表情のままだった。3番・ヒューバーを二ゴロに仕留めると、深く息を吐いて少しだけ表情を緩め、ナインと軽くハイタッチを交わした。しかし、最後までいつもの笑顔はなかった。
ある決意を持ったマウンドだった。決め球であるフォークボールを、国際大会仕様に仕上げること。「壮行試合なんだから、結果なんてどうでもいい。自分の試したいことをやるだけ。全球フォークボールを投げるかもしれない」と“宣言”していた。登板前には大野投手コーチに「全部フォークで行っていいですか」と許可を取ったほど本気だった。さすがにすべてフォークボールとはいかなかったが、10球中6球を試した。
1番からの3人をピシャリと抑えたものの、シーズンで使用する公式球よりもすべりやすい国際球への対応に苦しんだ。「まだちょっとすべる。対策を考えないと。髪の毛を濡らしていくとかね。自分の思っていたボールじゃない。どうにかしないとね」冗談交じりながら、上原の口から出るのは不満ばかりだった。
しかし、首脳陣の評価は違う。「基本的に上原には最後を任せる。打線の形で岩瀬になることもあるかもしれないけど」と大野投手コーチは「守護神・上原」を早くも明言。「上原は心配していない」と星野監督も全幅の信頼を寄せる。この日の結果や内容など関係ない。大体大時代から国際大会21試合で負けなしの12勝を誇る右腕の勝負強さに、すべてをかけることを決めた。
10月20日のクライマックスシリーズ第2ステージ第3戦(東京ドーム)以来となる実戦登板は、北京五輪出場への過酷な道のりの第一歩となる。23日の試合では連投予定。「テーマ? 明日もフォークです」自らの生命線であるフォークボールの“完成”まであと少し。恐るべき不敗神話を持つ男に、星野JAPANの命運が託された。
参照元:スポーツ報知