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楽天のルーキー・田中将大投手(18)が新球カットボールの習得を進めていることが30日、分かった。31日の西武戦(フルキャスト宮城)先発に備えてブルペン入りした右腕は、報道陣の見守る中“秘密兵器”を初披露。鋭い変化球が、足踏みが続いている10勝到達の切り札になる。
雨天のため室内ブルペンに入った田中。「カットボール行きます!」と声が響くと、捕手後方に陣取っていた報道陣から驚きの声が上がった。直球と変わらない球速で、左打者の懐に切れ込むように曲がる。全45球のうちカットボールは9球。紀藤投手コーチは「練習では前から投げていた。しっかりカットしていたね」と満足そうにうなずいた。
シーズン中、しかも高卒新人が新球のマスターに挑むのは例がない。しかし、田中はスライダー、カーブ、フォーク、チェンジアップ、ツーシームを操るなど指先の感覚は抜群。「誰のを参考にした、とかはない。武器は1つでも多い方がいいですから」と涼しい顔で言い放った。
バットの芯を外し、内野ゴロを打たせるにはもってこいの球種。ブルペン捕手を務めた山田バッテリーコーチも「試合でも使ってみろ」と真顔で勧めた。田中は3日のソフトバンク戦(フルキャスト宮城)で9勝目を挙げてから、3試合勝ち星から遠ざかっている。停滞が続く現状打破のためにも、西武戦で試投する可能性は十分だ。
9勝で並んでいた西武・岸が故障で戦線離脱し、新人王はもう目前。マー君が飽くなき向上心で、区切りの白星をつかみに行く。
◆カットボール 直球とスピードの差がなく、縦、あるいはスライダー方向、シュート方向に変化する球。直球と同じ握りで、直球とスライダーの間のようなリリースの仕方で、ボールを切って投げる。変化はさほど大きくなく、バットの芯を外すのが狙い。中日・川上、横浜・三浦が得意。アメリカでは「カッター」と呼ばれ、ヤンキースのリベラが有名。
参照元:スポーツ報知