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ヤクルトからフリーエージェント(FA)宣言し、西武移籍が決まった石井一久投手(34)が23日、神宮球場で行われたヤクルトのファン感謝デーに参加。自らの言葉でファンに別れを告げた。最後まで憎めないキャラクターを発揮して、あまりにも飾り気がないあいさつに球場全体が笑いと温かい拍手に包まれた。
一塁側のベンチ裏通路から、ゆっくりと本塁付近の特設ステージに走った。最後となるヤクルトのユニホーム。それでも特別な感情は見せなかった。「今回、西武に移籍することになりました」。唐突に本題に入るあいさつに、スタンドから笑いが起こった。
「いいチームメート、ファンに恵まれ、スワローズで引退するのもいいかと思ったけど、一人の人間として成長することを望んで、新しい環境、新しい友達、新しい苦労をしてこそ、と思い、移籍を決意しました。ヤクルトのチームメートはみんないいやつなんで、これからも応援よろしくお願いします。そんな感じで、行ってきます! ありがとうございました」。温かい拍手が背番号16に送られた。
移籍発表直後のファン感謝デー。球団内部には冷たい反応を心配する声もあがっていた。「自分の声で伝えることは、すごく大事なこと。けじめをつけられて良かった。自由人なんで『また勝手にいろいろやってるな』と受け入れてくれたんじゃないですかね」。温かい反応に、石井一は笑顔で神宮を去った。
パ・リーグへの移籍については「初めての経験だから価値がある」と目を輝かせた。それでも、自称“自由人”らしく「日本では(移籍は)最後かな。ラスト1年、アメリカに1年だけトライしたい気持ちはあるけど」と、日米通算137勝左腕は近い将来のメジャー再挑戦をおわせた。
◆高田監督は人的補償優先 ヤクルト・高田繁監督(62)は23日、石井一のFAでの西武移籍に伴い、人的補償を優先する考えを明かした。投手か野手かにはこだわらない方針。「1軍のベンチに入るか、将来性のある若い人。いい人がいるかどうかが問題。(今季まで西武でコーチを務めた)荒木コーチの意見を聞きながら、第一は人的補償を考えている」と指揮官は説明した。西武側のプロテクト名簿が届き次第、人材が豊富な一塁を除き、すべてのポジションの選手を検討していく。
◆高田監督が神宮で初ユニホーム披露 高田監督が神宮で初めてユニホーム姿を披露した。オープニングでは、約2万人のファンを前に「松山のキャンプではそれぞれが課題を持って、本当にいい練習ができた。来季へ、十分な手応えをつかむことができました。ファンの皆様と一緒に、優勝へ向かって頑張っていきたいと思います」とあいさつした。
参照元:スポーツ報知