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巨人・李承ヨプ内野手(31)が17日、来季、全試合で4番に座ることを目標に掲げた。この日、韓国から再来日し、東京・大手町の球団事務所を訪問。手術した左手親指付け根の経過を報告した。その後、会見し「開幕から日本シリーズまで4番に座る」と誓った。この日は来季の年俸についても話題となり、5000万円ダウンの6億円(推定)で合意。不動の4番としてのプライドをかけて、アジアの主砲は来季に臨む。
失ったものを奪い返す―報道陣から来季の目標を聞かれると、李は燃えたぎる胸の内を明かした。「開幕から日本シリーズまで4番に座ることです」打席で投手に向けるような鋭いまなざしで、力強く言い切った。
この日、再来日すると、その足で球団事務所を訪れた。清武代表ら球団幹部に10月末、じん帯再建出術を受けた左手親指付け根について現状報告した。「まだ少し違和感、痛みはあります。でも、メスを入れて成功したもの。下半身から徐々にトレーニングをしていきたい」経過が順調であることを明かした。さらに、4年契約の2年目となる来季の年俸についても話し合った。年俸の変動があり得る内容での4年契約だったため、5000万円減の6億円で基本合意した。
今季、主砲のプライドは大きく傷ついた。開幕を4番で迎えたが、不調のため6月9日の交流戦、対楽天戦で6番に降格するなど結局、4番での出場は84試合にとどまった。「4番という席を全く守れず、けがで2軍にも行った。個人成績も満足できない」と打率2割7分4厘、30本塁打、74打点に終わったシーズンを厳しい表情で振り返った。
自信がないわけではない。「僕が1年間(4番に)座ることができれば、チームの成績も上がるし、個人の成績も残る」持てる実力を発揮するだけ―だからこそ、具体的な数字ではなく、定位置を取り戻すことを第一の目標として掲げた。
“奪回”のシーズンは、ロケットスタートを切るつもりだ。韓国代表として出場するであろう来年3月7日の北京五輪世界最終予選(台湾)を照準に、例年より早めに仕上げる。「最終予選は国のために参加したい。(球団の)許可もいただきました」と李。ただし、「その時期に痛みや違和感が少しでもあれば(出場を)やめて、開幕に合わせることになる」と、あくまで巨人の4番として、ペナントレースに支障がないことを出場条件とした。
球団事務所を後にすると、すぐに手術を受けた都内の病院に行き、執刀医の診察を受けた。そして、帰国。「すべてをかけて、日本シリーズで優勝します」主砲の座、そして日本一を力ずくでつかむ。慌ただしくも充実した一日だった。
参照元:スポーツ報知