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新垣のメジャー挑戦直訴が、即日却下された。ソフトバンク・新垣渚投手(27)が5日、福岡ヤフードーム内で契約更改交渉に臨み、自身初のダウンとなる2000万円減の1億円で一発サインした。席上、来オフを目指したポスティングシステム(入札制度)によるメジャー挑戦を直訴。正式な意思表明は入団5年目で初めてだが、球団側はフリーエージェント(FA)以外でのメジャー移籍は認めておらず、あっさり突っぱねた。今季期待はずれのシーズンを送った右腕に対し、王監督も「メジャーの前にまずこっち(日本)だろう」と一喝した。
突然の告白だった。プロ4年間で3度の“保留男”が、今年はわずか30分間の交渉で一発サイン。金銭面の話があっさり終わると、交渉担当の角田球団代表らに新垣本人から「話をしたい」と、いきなりメジャーへの思いを切り出した。
今季は公私にわたって散々な一年だった。7勝10敗の自己ワースト成績に加え、25暴投の不名誉なプロ野球記録も更新。秋季キャンプでは王監督から「強化指定選手」に指名されながら、腰の違和感で出遅れ。さらに、過去の交際女性から損害賠償請求訴訟まで起こされた。
そんな期待はずれの右腕が、同世代のレッドソックス・松坂の活躍に刺激を受けたのか、公式の場で初めて「夢」をぶち上げた。現行制度ではFA権取得は2012年のシーズン中。「FAまでというのは30歳を超えてしまう。こっちは保証がない世界だから」と、胸の内を明かした。
突然の直訴に球団側は困惑気味だ。角田球団代表は「夢は分かるけど、FA権を獲得してから。会社としては『君は絶対に必要』と言いました」と説明。所用で福岡ヤフードームを訪れた王監督も「ポスティング? ウチはしないだろうね」と、否定的。「今年の成績なら、向こうからも声がかからないだろう」と手厳しい。
「1年間ローテを守って頑張るしかない。来年やるしかない」と、巻き返しを誓った剛速球右腕。“KY直訴”と言われないためにも、まずは来季の好成績が義務づけられる。
参照元:スポーツ報知