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◆巨人5―1横浜(4日・福岡ヤフードーム) 巨人が7回に打者一巡、7安打を集中して逆転勝ちした。横浜先発・工藤の前に6回まで無得点。2併殺や走塁ミスなどベテラン左腕を攻略できなかったが、ミスを犯したホリンズが同点適時二塁打、木村拓が決勝の適時二塁打を決めるなど、福岡ヤフードームで7連勝中の工藤に黒星をつけた。先発・木佐貫は今季自己最長の7回を投げて2安打1失点で7勝目。豊田―上原とつなぎ、前日(3日)まで5試合で38失点という“投壊”に歯止めをかけた。
まだ午後8時を回ったばかりだった時計の針が、その猛攻が終わると、すでに9時近くを指していた。博多のG党をにぎわせた49分間の逆転劇。原巨人が真骨頂を見せつけたのは、1点を追う7回だった。
二岡、李の連打で無死一、三塁とし、そこまで無失点と好投を続けてきた工藤をマウンドから引きずり降ろした。ホリンズが、スイッチした加藤の内角直球を中前にはじき返した。2日前、原監督に直接指導を受け、「打撃の基本を教わった。忘れていた感覚が戻った」との言葉通りのセンター返しが、同点打につながった。
なおも無死二、三塁のチャンスで、木村拓が右翼線へ逆転2点適時打を放った。「当たってくれた。飛んだコースが良かった」首位快走を陰ながら支えるベテランは謙虚に話した。その後、四球をはさんで谷まで6連打。「それまで攻撃がかみ合わなかったが、あの回は全員がよかった」指揮官が絶賛した一挙5点のビッグイニングで勝負を決めた。
2、3回は先頭打者を出しながら、バント失敗や走塁ミスなどで得点を挙げることができなかった。そんな嫌な流れを吹き飛ばした。「ミスは敗戦につながる。走塁はダメだね」と3回にけん制死したキムタクは反省したが、原監督は首を振った。「単純にいえば走塁ミスになるが、アウトになった走者だけのミスと片づけてはいけない。走塁が消極的になってしまう。打者との共同作業だから」とチーム全体の失敗、と位置づけた。攻撃的な姿勢は走塁だけではなく、4回表無死一、三塁では、1点もやらない前進守備を敷き、佐伯の二ゴロで三塁走者・金城を本塁でアウトに。続く吉村を遊ゴロ併殺に仕留めてピンチをしのいだ。ベンチワークの勝利ともいえた。
6試合連続2ケタ安打と打線は好調を維持し、貯金を16に戻した。指揮官は「これから9連戦も控えているし、チーム全体の力を集結させて乗り切っていきたい」と手綱を緩めなかったが、ミスをカバーできるチーム力が、快進撃を支えている。
巨人・原監督「(7回の集中打?)それまでバント失敗や細かい部分がもう少しだった。締まったゲームにしないとね。それまで攻撃がかみ合わなかったから、あの回はよかった。木佐貫は徐々にスピードも上がってきたし、緩急もついてきた。(3回の)バントの空振りがねえ。9人目の打者だから、まだやらなければいけないところはある」
参照元:スポーツ報知