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<楽天8-6ソフトバンク>◇3日◇盛岡
マー君がファン投票1位御礼の白星を届けた。楽天のルーキー田中将大投手(18)が3日のソフトバンク戦(盛岡)に先発し、序盤3失点も打線が6回に大量7点を挙げ逆転。7回に打球を受け降板も6勝目を手にした。田中が投げると打線が爆発、しかもパ相手では唯一勝利しているソフトバンクが相手と相性の良さは生きていた。地元宮城で開催となる球宴第2戦の先発へ、田中は大きな白星を手にした。
ベンチ前での勝利の報告に、楽天田中は笑顔で盛岡のファンの前に現れた。ウイニングボールを尻にしまい、野村監督とニッコリ握手。左手のひらから手首にかけてテーピングが施されていても、痛みを押し殺し途中降板した時とは、別人の顔だった。
7回、先頭の多村のライナーが左手首に直撃した。転がるボールを拾い、懸命に一塁に送球したものの、左手はしびれて力が入らない。ベンチに戻ると、続投を断念。トレーナーの診断では骨には異常はなく、打撲で済んだ。3日は病院にも行かず、4日に仙台の病院でチェックする。試合後は「全然、大丈夫。痛いですけど、心配する痛みじゃない」と毅然(きぜん)と話した。野村監督も「いつものように『行きます』と元気な返事と思ったら『ダメです』だって」と、投げたがりの田中らしからぬ反応に驚いたものの、「次は中3日だな」と余裕のジョークで軽傷を強調した。
ドラマを呼ぶ男だ。ボール直撃だけじゃない。直前の6回、打線は4番山崎武から1四球を挟んで7連打。1-3の劣勢を一気に逆転。6月29日に72歳になってから3連敗中だった野村監督も4戦目で初白星。沙知代夫人からの誕生祝いで「数百万(円)だよ」と言うシャネルの白い腕時計をはめた指揮官は「連打で点を取るのは確率が低い。それが出るのはマー君マジックやな」。勝敗はつかなくても連敗阻止は5度目を数え「ウチのエースだもん」とニンマリだった。
2日、球宴ファン投票発表でパ先発にトップ当選。この日、全パを指揮する日本ハム・ヒルマン監督が第2戦(宮城)での先発を示唆した。ファンへの御礼とばかりに、ノルマ5勝を果たし、6勝目もゲット。序盤は3点を失ったが「途中から慎重に投げるよう修正できた」と4回以降は無安打に抑えた。田中は「6つ勝てているのが、信じられない。でも現実を受け止め、自信にしたいです。(球宴決定翌日で)もちろん勝ちたかったです。でもチームが勝てたのが一番です」。チームの勝利が左手の痛みを吹き飛ばす。まさに、エースの笑顔だった
参照元:nikkansports.com