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◆オールスター第2戦 全パ5-11全セ=8回降雨コールド=(21日・フルキャスト宮城) 楽天勢が投打に主役を張った。注目のルーキー田中が直球勝負で1イニング6失点の“記録的KO”デビュー。初回に自己最速の153キロをマークしたが、2回に阿部の3ランなど6連打を浴びた。一方で、全パの4番に座った38歳の山崎武が初回に、球宴史上2番目の「年長初アーチ」を放ち、優秀選手賞とガリバー賞をダブルでゲットした。礒部も2安打するなど、大量7人が選出された“スターダスト軍団”が、2万958人のファンで埋め尽くされた本拠地・フルキャスト宮城を盛り上げた。
動揺は笑顔で隠した。どれだけ打たれても、田中は全セの強打者が待つ直球を投げ続けた。2回に許した6失点は2試合シリーズの新記録で、7被安打はタイ記録。「真っすぐだけじゃ通用しないと改めて痛感した。マウンドで楽しい気持ちは感じたけど、悔しさは存分にあります」黄金ルーキーが初球宴でど派手な洗礼を受けた。
戦前は変化球を交えた投球を宣言していたが、ふたを開ければ力勝負だった。フィニッシュで右足を大きく跳ね上げるフォーム。初回、青木、仁志を中飛に抑え、小笠原への4球目に自己最速の153キロを出した。この投球はファウルされたが、最後も直球で左飛。快調な滑り出しに見えたが…。
「3者凡退でも内容は全然。嫌な予感はあった」2回無死二、三塁から阿部に右翼席へ逆転3ランを運ばれた。さらに3本の安打で6連打となったところで、ヒルマン監督がマウンドへ。「大丈夫です」と制したが、仁志にも適時打を許し、この回で降板した。
全36球のうち、すべての安打を含む29球が直球。「変化球を多く投げたい、と(捕手の)嶋さんに話してたけど、直球のサインが多かった。でも、打たれない真っすぐを投げる投手もいるので」三振はフォークで奪った1つだけ。謙虚に自分の力不足を認めた。
“お祭り気分”はなかった。前半戦最終登板から2日後、通常は休日となる18日も練習に励んだ。「中4日用の調整。ファン投票で選んでもらって悔いは残したくない」球宴仕様のグラブには「気持ち」「ありがとう」と刺しゅうした。全力を尽くした上での結果。試合後、クラブハウスへ続く通路から、ファンに向かい「ごめんなさい」と手を合わせた。
公式戦デビューもソフトバンクに2回途中KOされ、そこからはい上がった。「そういうのを断ち切りたいと思っていた。でも、こういう雰囲気はいい経験だし、また選ばれるよう頑張りたい」挫折を力に変えるのがマー君。急激な進化を遂げ、来年も夏の祭典に名を連ねる。
参照元:スポーツ報知