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◆ヤンキース6―4ブルージェイズ(16日・ニューヨーク) 「ミスターJULY」の襲名だ。ヤンキースの松井秀喜外野手(33)がブルージェイズ戦の2回に先制の14号ソロを放った。7月に入って6本塁打はア・リーグトップ。メジャーでの月間自己記録7本の更新も視界に入った。チームは3連勝で貯金2。ゴジラのバットに乗せられて、ヤ軍が浮上への足がかりをつくった。
「アーチスト」の本能が完全に目覚めた。2回先頭。松井がブ軍先発右腕タワーズの、真ん中低めに来たツーシームを右中間席へ放り込んだ。「芯に当たっていたし、よく振り抜けた。おそらく入ると思った」先発した井川を援護する手応え十分の先制14号ソロは、最近10試合で6本目のアーチ。量産態勢に入ったことを告げる号砲となった。
7月3日からの連続試合安打は11に伸びた。05年6月にマークした自己最長記録の12試合連続安打に、第1打席であっさり王手をかけた。8回には火の出るような打球を右前に放ち、3試合連続のマルチ安打。7月に入っての6本塁打はア・リーグ単独トップだ。7本塁打を放った05年7月のメジャー月間自己最多記録更新は、ほぼ間違いない状況だ。
例年好調だった6月は、打率2割5分5厘、3本塁打、21打点と落ち込んだ。しかし、7月の声を聞いて一変。13試合で打率3割2分7厘、6本塁打、10打点。通算でも3割2分は月間最高。本塁打は19本で6月の22本を抜く勢いと、ヤ軍での7月は松井の月と言っていい好成績を残している。
「好調? そこまでの認識はないけれども、打つべきボールをしっかり打ってるんじゃないかな」控え目な言葉とは対照的に、バットの状態は確実に上昇カーブを描いている。「すべての打席、芯でとらえられれば絶好調だろうけど」あくまでゴジラはどん欲に高みを目指す。
試合前は16日に起こった新潟県中越沖地震の被害状況を気にかけていた。「実家の方からは連絡もないし、大丈夫だと思う。でも、最近多いですね」3月に能登半島地震で故郷の石川も大きな被害を受けたとあって、地震のニュースには敏感に反応した。この日の一発には、被災地の人々へのお見舞いの意味も込められていた。
「よく知っているマツイの姿に近づいてきたな」とトーレ監督もほおを緩める好調ぶり。チームも3連勝で貯金を2に増やした。「チームはいい感じになっていると思う。接戦をモノにして勢いが出始めている」反攻劇の中心には、まぎれもなく“ミスターJULY”の姿がある。
◆月間最多本塁打は7本 ヤンキースの松井秀が7月に入り6本目の本塁打を放った。03年のメジャー移籍後、月間最多本塁打は05年7月の7本。巨人時代は02年8月の13本を筆頭に、月間2けたアーチを7度もマークしている。今月は16試合残しており、メジャー自己新だけでなく、渡米後初の月間2けたへの期待が高まる。
参照元:スポーツ報知