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目を覆いたくなるような修羅場だった。事件は3回1死、清水が内角の初球を投げた直後に起きた。「(ローズが)“危ない”って言って、全然危なくないと言った」里崎が返球しようと立ち上がった瞬間、ローズの両手が顔に迫り、突き飛ばされた。
殴りかかろうとした助っ人の左拳は空振りとなったが、そこから両軍入り乱れての大乱闘に突入した。わめき立てるローズをよそに、興奮したオリックス・ディーバス打撃コーチが、ロッテ・高橋走塁兼一塁ベースコーチと激しくやり合うなど、もみ合いの輪はなかなか解けなかった。ローズ、そしてディーバス、高橋両コーチの3人が退場処分を受け、今季セ・パ合わせて3試合目となる警告試合が宣告された。
伏線はあった。初回、清水がラロッカの左腕にぶつけた。3番打者への2戦連続死球で、不穏な空気が漂った。そして3回先頭、一塁ゴロに倒れたラロッカが、一塁ベースカバーに入った清水に後ろから体当たり。いよいよ一触即発ムードとなった中、それほど際どくない内角球が、ローズに火を付けてしまった。
試合後、吹っ切れた表情の里崎は「理解に苦しみます。あれが危ないんだったら、打席にも立てない」と吐き捨てた。バレンタイン監督も「タフィー(ローズ)は、味方のピッチャーがこちらにぶつけなかったのが、不満だったんじゃないか」と推測するのが精いっぱいだった。一方、通算11度目の退場となったローズは無言で球場を後にした。大石ヘッドコーチは「あそこに来たら怒るのも無理はない」とかばったが、コリンズ監督は「ラロッカのこともあっただろうし…」と言葉を濁した。
試合は延長戦に突入し、12回にオリックスが勝ち越したが、その裏にロッテが土壇場で追い付く粘りで引き分けに持ち込んだ。疲れた様子のバレンタイン監督は「(12回に)反撃して同点に持ち込んだことは、我々に大きな意味がある」とまとめたが、後味の悪さだけが残った。
◆ローズ通算11度目 オリックスのタフィー・ローズ外野手(38)が17日のロッテ13回戦(千葉マリン)の3回、捕手・里崎に対する暴力行為により、退場となった。パ・リーグ7人(8度)目、両リーグでは14人(15度)目。ローズは今季2度目の退場。これで通算11度目の退場で、自身の持つ最多退場回数を更新した。また、この暴力行為をきっかけに乱闘となり、オリックス・ディーバス打撃コーチ、ロッテ・高橋慶彦走塁兼一塁ベースコーチが退場処分を受け、警告試合が宣告された。
参照元:スポーツ報知