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原巨人が逆転Vに向け、投手総動員での残り8戦全勝を目指す。先発投手陣の一部が20日、東京・よみうりランド内のジャイアンツ球場で調整を行い、尾花高夫投手総合コーチ(50)が「何でもありです」と宣言。21日からの横浜3連戦では木佐貫洋投手(27)、内海哲也投手(25)ら先発陣にリリーフ待機のスクランブルを指示。その一方で24日からの現在2位の中日との3連戦では、高橋尚成投手(32)を交えた2ケタトリオを先発投入し、全員態勢で奇跡を起こす。
練習終了後、尾花投手総合コーチがニヤリと不敵な笑みを浮かべてこう宣言した。「何でもありですよ。状況は変わりません。ベンチに入っている人は全員ゲーム要員ですから」先発も中継ぎも関係ない。残り8試合で奇跡を起こすためには、なりふり構ってはいられない状況であることを、改めて説明した。
目の前の一戦一戦で死力を尽くす。まずは21日からの横浜3連戦(東京ドーム)だ。「先発は5人で回っていくわけだし、誰かはブルペンで待機する。実際投げた人もいるわけだし、今後も可能性はあるでしょ」と斎藤投手コーチ(42)は、先発陣の中継ぎ待機を明言した。18日の阪神戦(甲子園)では、21日に先発予定の高橋尚が6回の1イニングを投げた。翌19日の同カードでも、22日に先発する野間口が2番手としてブルペンで準備。先発前日ではない限り、たとえスターターといえども有事に備える。両投手コーチの決意は変わらない。高橋尚も「こうなったらどこでもいく。野手がいなくなって代打だと言われればいくし、もう残りがないから」と言い放った。原監督も「尚成の中継ぎはチームにスピリットを与えてくれた。豊田の穴をいろんな方法で埋めていかないと」と投手陣の奮起に期待した。
横浜戦でまずは3連勝。次に待ち構えるのは、今季ここまで10勝11敗と五分の戦いを展開している、現在2位の中日だ。「そりゃ、力のある人が勝ちにいかないと」と尾花コーチ。前回、4日からの3連戦(ナゴヤドーム)と同じく、12勝の木佐貫、13勝の内海、高橋尚の2ケタトリオで3勝を取りにいく。木佐貫が13勝目を挙げれば、90年の斎藤、桑田、宮本以来、17年ぶりの13勝以上3人となる。「そうなんですか。それはやらないと」と右腕も鼻息が荒い。これまで13勝以上が3人いたシーズンは19度。うち、15度は優勝しており、木佐貫の白星は逆転Vへの好データにもつながっていく。
落合竜を叩くのは、先発3人衆だけじゃない。横浜戦を終えて先発機会がなくなる野間口、久保も中継ぎで使えるのも大きなメリットだ。斎藤コーチも「中日戦からは本当の総力戦にできる」と胸を張った。
首位・阪神とは0・5ゲーム差ながら、残り試合数から言っても、逆転優勝は簡単ではない。だが、大阪から帰京する際、指揮官は「8戦全勝? もちろん。ファンも望んでいるし、そういう気持ちで戦う」と最後の最後まであきらめないことを誓った。悔いだけは残さない。最後の1アウトまで望みがある限り、G戦士全員がファイティングポーズは崩さない。
参照元:スポーツ報知