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スコアボードが目にしみる。原監督は両目をギュっと閉じて大敗の屈辱をかみしめた。「ずっといい戦いをしていても、スキを見せるとこう転ぶことになる」と吐き出した。22被安打は2リーグ制後の阪神戦でワースト。15失点は今季ワーストという歴史的な惨敗を喫した。
すべては木佐貫のエラーから始まった。5回無死一、二塁、赤星の送りバントは投手前やや右へ。この打球の処理に手間取った後、一塁へ悪送球し失点。直前、投手ボーグルソンにヒットを打たれ、鳥谷にも根負けの四球を与えている。「3度のミスを犯してしまいました」と木佐貫はうなだれた。
ここから巨人は猛虎打線のサンドバッグとなる。スイッチした山口が、矢野に2ランを浴び、結局、5回は打者9人で6安打6失点。6回には姜が4連打されて2失点。8回は打者一巡の猛攻を食らった。左のセットアッパーに期待される野口が3発被弾、吉武も二塁打を2本打たれ計7安打7失点。投げた5投手全員失点に斎藤投手コーチも「(失点が)止まらないねえ。誰か止める人? 止められないよ…」と振り返った。
今季100試合目の節目で、連勝は6でストップした。13点差敗戦は今季最大差。4被本塁打は今季ワースト。2ケタ失点は今季3度目で、8回の1イニング7失点も今季ワースト。交流戦明けは阪神に2勝6敗と負け越していて、9日に連敗すると対阪神3カード連続負け越しとなる。
敗因は打線にもある。左を6人並べた強力打線は、ツーシーム球で微妙に変化させる先発のボーグルソンの術中にはまり6回までゼロ行進。ビデオやデータで対策を練ったが「思ったより(直球の)スピードが来ていたみたい」(伊勢打撃コーチ補佐)で攻略できなかった。
阪神の岡田監督は、前日の敗戦後「あした(8日)は打線が打ちよるよ」と予言していた。伊原ヘッドコーチは「岡田監督の発言が正解だったということだよ」とあえて敵将を持ち上げ、原監督も「あれだけ点数取られても、ひとつの負けなんだから。感謝しないとね。明日から、気を引き締めて戦います」と最後は前向きだった。やられた分だけ、9日はきっとやり返してくれる。
巨人・原監督「ずっといい戦いをしていても、スキを見せると勝負はこう転ぶことになる。(木佐貫が5回に)投手にヒットを打たれ、四球にエラー。こういうのが出るとなかなかねえ。あれだけ点数取られてもひとつの負けなんだから。我慢しながら粘りながら、スキを見せずに戦っていく」
参照元:スポーツ報知