スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆巨人1―1阪神(17日・東京ドーム) 右脇腹痛で出遅れていた巨人・内海哲也投手(25)が、オープン戦に初登板。先発して7回を2安打無失点に抑える好投を見せ、不安視されていた開幕へ一発回答をしてみせた。昨年14勝を挙げた左腕が戻り、原監督も「しっかり仕上げてきてくれた」と安心。上原、グライシンガー、高橋尚に続く先発ローテーション4人目を決めた。故障から約1か月半。内海が間に合った。
一塁線へ転がるボールに、内海は鬼の形相で食らいついた。同点の7回2死一塁。今岡の詰まらせた打球を拾い上げ、一塁へ送球。「結果を出さないといけないというプレッシャーはありました」アウトのコールを聞いて表情を緩ませた。
ようやく戻ってきた。今季初のオープン戦登板。初回、初球がいきなり真ん中に入り、平野に右前安打されたが、動じなかった。関本の送りバントで1死二塁となってから、フォードを得意のチェンジアップで、新井にはスライダーで連続空振り三振に仕留めた。「きょうは新井さんへのスライダーが一番良かったボールでした」前回登板した8日のイースタン教育リーグの楽天戦では制球が乱れた変化球を修正して低めに決め、猛虎の新クリーンアップに仕事をさせなかった。
アクシデントを乗り越えた。キャンプ初日、2月1日のブルペン投球で右脇腹を痛めた。自分への憤り。焦り。やるせなさ。ファームでリハビリを続けながら、プロ入り直後のがむしゃらさを思い出した。様々な思いを抱き、本拠地に帰ってきた。「東京ドームのマウンドに上がって、投げてみたらやっぱり気持ちいいし、楽しかった」緊張のオープン戦初登板は、終わってみれば7回を2安打無失点。球速よりも球威がある直球と、変化球の精度に安定感があった。
強くなった。「緊張はしましたけど、意外と落ち着いていました。試合前のブルペンから、ピンチの場面を想像して投げていましたから」優勝争いという修羅場をくぐり抜けた昨季終盤、試合前のブルペンでイメージトレーニングを始めた。満塁などの場面を想定し、気持ちを高ぶらせると、実際のゲームでは冷静になることができた。今季初の1軍のマウンドでも落ち着いていた。
昨年の先発の大黒柱の復活に、原監督も声が弾んだ。「いやー、良かったね。素晴らしいですね。しっかりと仕上げてきてくれた」と絶賛した。キャンプでリタイアした時は厳しくしっ責したが、それも期待の大きさの裏返し。開幕ローテ入りに合格点が出た。
今後はシーズン最終調整に入る。「どんどん状態を上げていくだけですよ」復活がゴールではない。悲願の日本一奪回。長い道のりのスタートラインに立った。
◆巨人のローテ 開幕ローテーションの6枠には、2年ぶりに先発する上原、昨季16勝でセ・リーグ最多勝のグライシンガー、昨季14勝でチームの勝ち頭だった高橋尚の3人がすでに確定。同じく14勝で昨年開幕投手を務めた内海もオープン戦初登板の好投で、4人目に入った。
残り2枠は金刃、門倉、野間口の3人で争う。昨季新人ながら7勝した金刃は、貴重な左腕としてローテ入りに王手。昨季1勝からの巻き返しを図る門倉は、キャンプから実戦で好結果を残している。昨季終盤に4連勝した野間口はオープン戦序盤に打ち込まれたが、教育リーグで結果を残し、猛追している。近日中の実戦登板で決着がつく。
参照元:スポーツ報知