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◆ヤクルト2―9巨人(5日・神宮) まるで、左打者のような痛烈な打球だった。二岡が放った今季初の1試合2本塁打は、ともに右方向への当たりだった。「感じは悪くないですね」コメントはいつも通りクールだが、少しだけ見せた笑顔に、手応えがうかがえた。
まずは3回だ。2死二塁から、石井一の初球、140キロの直球を右翼席へ。点差を4点に広げる15号2ランに「逆風の中、しっかり押し込めた」と納得した。さらに強烈だったのは、6回1死での一発。またも石井一から内角の直球をライナーで右翼席に、2打席連続の16号ソロ。「2本目の方がうまく打てた。体の軸でスイングできた」珍しい自画自賛のアーチだが、この「体の軸」でのスイングを追い求めていた。
後半戦から3番を任された。なかなか打撃は上向かない。何とかしよう、と右足に体重を残す打撃を目指した。左足を上げる時、内ももに自然と力が入り、着地する時には、ややオープンスタンス気味にした。本来、得意な外角はこれまで通り、さらに内角の球を裁きやすくし、投手側に体が流れることを防ぎ、インパクトの瞬間、最大限の力が球に伝わる打撃を理想とした。「いろいろやらなきゃダメ」シーズン中にもかかわらず、打撃フォームを変えるリスクを承知で練習した。内田打撃コーチも「やっぱり才能より努力。試行錯誤していた。頼もしい」と、究極を追い求める姿を絶賛した。
9試合で7発というアーチ量産態勢。16試合連続安打で、3番に座った12試合で48打数20安打。得点圏打率も再び4割台、打率も5月23日以来の3割に戻した。「でも、まだ課題はありますよ」この貪欲(どんよく)さが、原巨人を勝利に導くに違いない。
参照元:スポーツ報知